日本ダービー

日本ダービー

レース展開

1.コースについて

東京芝2400m

正面の直線からスタートし、最初のコーナーまでが約350mでこの間で先行争いがある。
1コーナーから2コーナー、向こう正面入口あたりまで緩い下り坂になっており若干加速する。
基本的には12.5秒前後のペースで流れて、厳しい流れではないが2400mの割には早めに流れる。オークスよりも若干だがゆるい流れになることが多い
3コーナーからの下り坂で加速してそのまま直線に向かう。残り3ハロンが11秒台で走れる脚が必要となる。
後半加速ラップの経験があり、好走している馬が有力となる。また道中のペースも軽くなく、持続力も必要となることから、タフなレースでも直線で脚が残せる馬が有利になると思っている。

2.レース展開について

前走逃げた馬が、③アスクビクターモア、⑤ピースオブエイトの2頭。
近走逃げて好走している馬が、⑧ビーアストニッシド、⑭デシエルトの2頭。
この中で逃げそうな馬は、前走逃げれなかったデシエルトとして予想する。
アスクビクターモアはスタート直後に最内ラチ沿いに行くことを優先に、外からピースオブエイトは毎日杯よりも控えた競馬、ビーアストニッシドとデシエルトがハナ争いになるが、岩田騎手のデシエルトがハナを取りきる。

スタート直後はハナ争いによるがスピードが出るが、隊列が決まると道中は若葉Sの時と同じようにペースは遅く流れ、直線のスピード勝負になる。
先週までと比べると時計が速くなり、Cコース替わりもあったため内も外も特に有利不利が無く、距離ロスのない内枠が有利。

前目につけれる先行馬で上がりも使える馬が有力で、極端に後ろからの馬だと前の馬には届かない。
大外枠で4角外を回らされると、後ろに下げられてしまうためかなり不利となる。外枠の有力馬はスタートで無理してでも前につけないと直線で伸びてきても、馬券内は厳しいだろう。

3.人気上位馬の位置取りについて

人気上位馬

⑦オニャンコポン
⑫ダノンベルーガ
⑬ドウデュース
⑮ジオグリフ
⑱イクイノックス

         ⑫⑬⑦ ⑮⑱ →→進行方向

イクイノックスが大外枠から多少無理してでも前目につける。全体でも5、6番手ぐらいには付ける。ジオグリフはイクイノックスを見る位置につけ、その後ろの組にオニャンコポンとドウデュース、ダノンベルーガとなる並び。

この人気馬の中ならイクイノックスとルメール騎手とジオグリフの福永騎手ぐらいが位置取りをキープしにいく。
川田騎手のダノンベルーガは枠もそんなに不利にならないと思い、少し後ろでも外をキープし、追い出すタイミングが重要となりそう。

4.展開による考察(印)

◎アスクビクターモア

皐月賞でダノンベルーガよりもトラックバイアスで不利があったのではと思っている馬です。内枠で先行馬不利の中、逃げたのは意外だったけどあの枠ではそれしか無いのも分かる。それでも5着に粘ったのはかなり評価出来るし、ダービーで内枠に入ればと思っていたら2枠で前も行けるし、外が有利になっていたら動ける位置で理想の枠。
アイビーSではドウデュースに僅差で負けたが、枠の差や展開利で逆転は十分にあり、距離延長も良い方向。

○キラーアビリティ

外枠がかなり不利で枠順発表の時にはかなりショックだった。しかし、皐月賞の時のトラックバイアスでの不利はダノンベルーガにも負けないぐらいあり、元々皐月賞よりもダービーで買いたい馬だったので人気の落ちたここで重い印を打つ。
最近好調の横山武史騎手で、ここも乗り代わりもなく継続騎乗。外枠の不利はあるがイクイノックス同様にスタートである程度位置を取ると思う。イクイノックスよりも前で競馬出来るとかなり有利になると思えるし、切れる脚が無いこの馬にとっては直線早めに抜け出す必要があることは横山武史騎手も分かっている。
ナミュールは後方からの馬だったが、横山武史騎手は逃げ先行の馬で成績が良いためそれも買いたい要因。

▲ジャスティンパレス

前走の皐月賞は久々からなのか道中最後方からの競馬となり、追い込んでは来たが9着まで。
前走は明らかに叩きであり、ダービーの舞台への適正はかなりあるはずも、前走の成績からか人気はほとんどない。
上がりの速いレースの経験が無いのが気になるが、ホープフルSと皐月賞で道中の厳しい流れは経験できており、直線で脚が残っていれば十分に他の有力馬と闘えると思っている。

△ダノンベルーガ
△ジオグリフ
△イクイノックス

人気の3頭だが、能力があるのはこの3頭だと思う。外枠になったため馬券の妙味は無いが抑えるのは必要に思える。
ダービーに必要なのは、道中の流れに耐えて直線で上がりが使えるのが必須。ダノンベルーガとジオグリフは共同通信杯(稍重)で上がり33.7秒と34.0秒を出しており、皐月賞で厳しい流れの中上がりを使い好走。イクイノックスは東スポ杯2歳Sで32.9秒を経験。
ジオグリフとイクイノックスは思ったよりも人気になっておらず、的中狙いであれば美味しい馬券になる可能性はありそう。

『買い目推奨』

単複 ◎

ワイドBOX ◎○▲

『おまけ』

三連単 ◎○→◎○▲→◎○▲△

馬単  ◎→○▲△

□レース回顧(レース後追記)

スタートで大きな出遅れもなく全馬順当に発走。アスクビクターモアはスタート難なく出て最内につけ、逃げたのは外から来たデシエルト。ビーアストニッシドとピースオブエイトはアスクビクターモアよりも後ろでの競馬となりました。
外枠からはレーン騎手騎乗のロードレゼルが前目につけたが、8枠のキラーアビリティとイクイノックスは後方からの競馬。7枠のドウデュース、ジオグリフ、6枠のダノンベルーガも中団よりも後方からの競馬となりました。

ペースはデシエルトが2番手のアスクビクターモアと4馬身差ぐらいで、1000mが58.9秒。アスクビクターモアの位置で約59.7秒ぐらいと推測。この位置でもミドルペースぐらいで先行馬にとっては長い直線を凌ぐのはなかなか大変だったと思います。

直線に入ると大外からイクイノックスとドウデュースがすごい脚で追い込んできました。
アスクビクターモアは外の馬に合わせにいきましたが、あっという間に二頭に交わされドウデュースが先に抜け出した分先着という形てした。上がりは33.7と33.6で位置取りの差はあるけど、この二頭の上がりタイムは見事なものだと思います。
二頭に抜かされても粘って3着確保したアスクビクターモアも見事たと思います。先行しての35.3秒はこれからも武器になりそうです。

*アスクビクターモア

上にも書いたとおりですが、デシエルトの速いペースの逃げを追走し、レベルの高いダービーを演出した1頭だと思っています。
差し馬が上位に来た中、2番手で3着に残せた粘りは今後も穴をあける要素があると思います。切れ味があまり無さそうなので速いペースでの逃げ、先行で後ろの馬に脚を使わせない場面で活躍しそうです。

*キラーアビリティ

レーン騎手の後ろぐらいで競馬が出来ていればもう少しチャンスはあったかもしれませんが、この馬にとってはこれぐらいだった気がします。上位の馬の脚が見事で、あの位置から34.5秒では今回の展開では難しかったです。

*ダノンベルーガ

ジオグリフというか福永騎手にスタート直後からマークされて、外にも行けず自由な競馬をさせてもらえませんでした。外に出せてこその馬だと思っているので、6枠は最高だと思いましたが結局狭いところでの競馬で伸びきれず。
多分今後も人気になる馬だと思いますが、内に包まれる展開になると簡単に飛ぶ可能性があるので穴党にとっては注意する1頭です。

*イクイノックス

なかなか勝ちきれない印象あり。皐月賞の時に抜け出した時止まっている感じがあり、距離かと思ったら今回速いペースで距離延長もこなした。ハナに立つとソラを使うのかも。

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