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嗚呼、社労士試験

炎上覚悟で言いましょう。

各予備校はこの試験は半年から2年くらいで受かるとか、○△講師が数ヶ月の勉強で受かったの何のと言います。

どれも大嘘です。

しかしどれも事実です。

事実の列挙に過ぎないのに自分もできるかも!と安易に思ってはいけません。そういう方もいたという話です。悲観的なシナリオも織り込んでこの試験に臨むことをお勧めしておきます。

「絶対一発合格する!」という方が多いです。実際私もそうでした。でもこの試験はちゃんと勉強した積み上げがある上で運を引き寄せると申しましょうか、一種の魔物のいる試験であるように思います。所謂、職場で受けさせられる、「それなりに勉強した人には普通に受からせる試験」というものがありますよね。そのノリで受けるととてつもなく危険です。私はそのノリ+αで受かると思っていた大バカです。故にこの試験とは記念受験を除けば大学と同じ年限でお付き合いしています。ただ受かるまで諦めないとだけは決めてます。

なおこの試験、長い人では10年掛けて合格される方もおられます。尊敬する実力派の予備校講師は意外にも5年掛けて合格されているそうです。それはそれで素晴らしいと思うのです。人によってちゃんと理解して受かりたいとか、取り敢えず徽章が欲しいし効率よく学習して受かればいいとか、そのあたりのスタンスで勉強のやり方や期間、テキストも変わってくるでしょう。

そのため受験勉強に当たってはまず自分を客観視しましょう。本当にこの資格が欲しいのか、試験慣れしているか、勉強時間を確保出来るのか、体力はあるのか、周囲の理解は得られそうか。会社や社会で悔しい思いをしたからと突発的に始めるにはあまりに手強い試験です。まずは冷静に自己分析してから始めましょう。予備校代やテキスト代、労力もバカにならないです。

私見ながらこの試験、辛いなと感じたことを列挙します。ただしこれを読んで大丈夫かな、とかそれでも乗り越えようと思った方は社労士試験にチャレンジしても大丈夫かとは思います。当然ながら保証はありませんが。

①勉強する法律の数が多い。この辛さはツイッターのともハルさんが秀逸なツイートをされているので拝借しましょう。


これを見て「無理無理無理無理の無理!やーめた!」と思われるならそういう選択肢も全然ありだと思います。限られた人生、向かない苦労をする必要はありません。ただ悲しいかな、現実はこんな試験です。

ツイート画像右の青い四角内が一般常識です。これを午前の選択式試験で労働保険の一般常識と社会保険の一般常識で一科目ずつ、午後の択一式試験で一科目に纏めて、複数の法律がランダムに出題されます。肢ごとの法律も違うことも多く、頭の回転も試されてる気がします。これが社労士試験の誇る鬼門です。左の赤い四角はたまに難しい問題も出ますがここは真面目に勉強すれば何とかなります。

勉強も全科目一周回ると色々な法律が有機的に繋がり楽しくはなりますが、それまでは過酷です。これに法改正、白書、統計、判例も入ります。かなり忙しいです。

②基準点がある全科目(例年は選択式と択一式の総得点含め17科目)を一発で到達する必要があります。次回試験への持ち越しは無しですが難しい科目については救済が入る場合があります。救済の有無は合格発表日まで分かりません。

ただ見方を変えればこの試験、基準点を超えれば誰でも受かる試験であるとも言えます

③本試験は試験時間が長い。特に午後は長時間かつ問題数も多く近年長文化傾向。脳のスタミナや体力、速読、トレーニングが必要

④先述の通り一般常識が広範かつ専門常識レベル

⑤とにかく試験範囲が広い。特に一般常識を除く労働保険と社会保険はかなり緻密な理解が必要

⑥本試験は例年8月末。夏のかなりの時間を勉強に当てざるを得ないので夏に遊びたい人には相当辛い

⑦本試験から合格発表まで2ヶ月くらい掛かるのが地味に辛い

こんな感じでしょうか。

なお社労士試験はオフィシャルサイトがあります。この試験は受験資格もあるので要注意です。また令和三年度から引き上げが行われた受験料などは確認しておいた方がいいです。リンクはこちらからどうぞ↓

上記を承知の上でそれでもチャレンジするんだっ!という方はやり甲斐のある国家資格です。共に頑張りましょう!!!

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