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強くなりたい?本当に?(なりたい、を考える①)

自問自答ファッションのワーク(?)のひとつ、「なりたい、好き、似合う」についてちょっとずつ考えていきたいなと思います

自分で買った初めてのパソコンはデザイン的なことを専攻していた大学生のとき、MacBook ProというノートPCでした
そのパスワードにしていたのが「tough」
パスワードヒントには「I wanna be」とでてくるようにしていました
すなわち「強くなりたい」て切実に思っていた
「I wanna be tough」というキーフレーズじたいを使い始めたのは、そもそも中学生のとき
感受性が強すぎて、自分でもわけがわらないけど林間学校とかの宿泊行事にどうしても行けなかったり、通学自体もしんどくてできなかったり、ほぼ記憶がないぐらいの暗黒時代でした
姉からの些細な言葉に傷ついて自分の内面世界を恥じていました
なんでこんなに弱いんだろう、と心底イヤになって、カードに「I wanna be tough」て書いてお守りにしたりしていました

そんな時代を経てすっかり大人になった今ですが、ほんとに強くなりたいのかな…ていう疑問がふと出てきた
強くなりたいという気持ちより、守られたい、という気持ちが大きくなっていることに気づく

家庭環境的に、自然体にしていて守ってもらえる状況ではなかった(と当時のわたしは思っていた)ので、過去のわたしは「自分が強くならなきゃ」「傷つく自分が悪い」「弱い自分が情けないし両親に対して申し訳ない」と思っていた
しかし、ほんとのことを言えば、「強くなりたい」んじゃなくて、「強くならなくても大丈夫な環境にいたい」ていうのが正しい表現なんじゃないのかな
弱くてもいいって、誰かに言われたいんじゃないかな、ほんとは

もうひとつ、役に立ちたい、もダウトな気がしてきた
これも母親の影響なのですが(こじらせててうんざりしますね…)
母は「社会の役に立たなければ存在意義がない」と考えるタイプで、映画とか小説とかもただおもしろいだけのものに意味はないと考えてるタイプ
学びがないなんて時間のムダと思うようです
お笑いとか漫才とかも「なんでそんなものをみんな見るのかわからない」というひとです
なので幼いわたしも「役に立つ」ということを非常に意識して育ちました
映画監督になりたいと小学生のときに思ったのですが、映画監督になっても映画を見たひとが楽しいと感じるだけでは社会の役に立ってるって言わないのかな?って泣きそうになりながら考え込んだことを覚えています(母にもこの悩みを打ち明けたような気がする)
でもほんとは、「役に立たなくてもいてくれるだけでいいよ」って誰かに言われたいんだよね
(そしてそれを言ってくれた唯一のひとに不毛な片思いをして固執してしまっている…)

いまのわたしは、じゅうぶんに強いし、じゅうぶんに人の役に立っている
それはいい
強いことや役に立つことは悪いことではない
ただ、もう「そうなりたい」て思わなくてもいいんじゃないかな?
こわいけど、なんでこわく感じるのかもわからないけど、「役に立たなくても守ってもらえる存在でいたい」って願ってもいいのではないだろうか
(わぁ頭の中で誰かが「甘ったれるな!」って叫んでるよ。とっさに自分でも「キモい」って思っちゃったよ)

ダメなのかな
そんな願いを持つことは恥ずかしいことなのでしょうか
うーーーーーん…少なくとも他人には言えない…かな…
こわい…

どうやら、「守ってもらいたい」に拒否感が出るのは体型コンプレックスもあるようです
わたしは背が高いので、うっかりすると好きな男性よりも背が高いこともあったりする
しかもスラっとモデル体型、ということもなく、バレエを習っている時もバレリーナにしては太かった
どうしても体脂肪率18%が限界で、ふつうにしてると20%ぐらいなっちゃってて、バレエの仲間に比べると太めで先生からも指摘される、という感じが18歳まで続いていました
いまから考えると骨格的にガリガリに見えにくいとか、胸がふくよかな家系とかの要因もあって、じゅうぶんにスタイル良かったなって思うけど
4歳から18歳まで太めで高身長だと指摘され続けると、すっかり「自分はデカくて太い、すなわちゴツい」って思い込んじゃうんだよね無意識に
そんな自分が「守ってもらいたい」なんてキモい…ってほんとに自然に無意識に思っちゃう
あぁほんとに、体が薄くて骨格が華奢で160cm以下の身長に生まれたかったよわたしも…

さてさて、それじゃほんとに高身長でグラマーボディ(言いかた変えてやったわ、うふふ)なひとは守ってもらうことができないのかな?
たとえば、ルパン3世の峰不二子ちゃんは?
身長高め、グラマーボディ(手足は細いけど)の不二子ちゃんはいつもルパンに頼って(利用して?)、それでもうふふって笑ってるじゃん?
は!!いま公式設定を初めて確認したらわたしと身長おなじでした!!わー!!
不二子ちゃんのほうが細くて胸大きいけど!

そう、いいんだよ、きっと、たぶん!
身長高いからって守ってもらえないなんてことはたぶんない!
てか、守ってほしいって思ってなにが悪いのか!
悪い理由なんて思い当らないでしょう?
甘ったれるな、なんて声が聞こえるけども、守ってもらいたいと思うことは甘ったれなのか?
(そもそも甘えることのなにが悪いのか…)
守ってもらうひとがいて初めてひとはヒーローになれるんだよ
あ、「守ってもらいたい」に抵抗あるなら「相手をヒーローにしてあげる」でもいいんじゃないだろうか…
守られてあげるよ!!あなたがヒーローになるために!!(きっと世の中にはヒーローになりたい人もいるはず…なんならもうヒーロー願望あるひとの多い国に引っ越してもいいよ)

ちょっとやそっとでは思い込みってとれないけど、少しずつ氷山を溶かすように、こんな感じで向き合っていくしかないよね
強くならなくても柔らかな心のままでみんなが生きられますように

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