我慢なんていらない

休みだったので曲をつくった。早速友に送ったが評判はそこそこだったらしい。
新しい試みのつもりだったわりにはじぶんでは気に入ってるけど。しーらね

休みだったのだが職場の宴会がありそれを踏まえながらもさんざんのんびりしていた。だけど頭はしっかり働かせて納得の過ごしかたで20時に自転車に乗った。会は退屈、とまではいかないがそれなりには楽しく単純に酒が飲み足りなくて大多数が帰るなかセカンド次会に参加してカラオケを3曲ほど歌った。こういうときはむしろもやもやすると経験が知っている。うまい酒とはずむ話、つまりはそういうことだものね。

帰り道の自転車でハイロウズを耳が痛いくらいの音で聴いた。なんだろう日々のすべてのくだらないことがその音でくだけて、自転車にまたがってできるかぎりに飛び跳ねた。従いきってしまえば命すら危ないのは理解してた。ご機嫌はボリューム1にとどめて、申し訳程度にカラオケで開いた喉を大きく鳴らしてペダルを加速させた。ハイロウズを聴くのはたぶん半年ぶりだった。帰り道の終わりに発寒川に差し掛かる角を曲がったとき38度の傾斜の堤防を自転車のままくだりたくなった。自転車なんてガタガタに壊れたらいいのにと思った。ジーンズも破けて膝から血が出てもいいとすら思った。なんなら草のとこじゃなくて幅の広い石段をごとんごとんとおりてしまいたい気持ちだった。安全と健やかな暮らしの誘惑に負けてしっかり家に帰ってきてしまった。ロックンロールは道端に転がっているわけではないし、そのへんの誰かが握っているわけでもない。風でも川の流れでも雲から覗く月でもない。だけど知っている。見て聴いて感じてきた。この体に流れる血にはいつからかそれがある。やるのかやんないかってだけだ。

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