気持ちが動き続けてる

札幌に帰ってきている。夜の雪景色はオレンジで、声も足跡も雪に吸われて響かない。真冬の温度とにおい。タイヤの跡と横断歩道の溶けた雪。12月に来たばかりだから感動は少ないけれど、たまらなく好きだな。
この街の懐かしさがときどき痛い。居心地の良さに落ち着かない気持ちになる。あたたかさにこわれそうになる。古い友達やもお互いの状況やタイミングでこころが通わないこともあることを知った。
あの頃の僕はもうあんまりいないと思う。誰かにとって望む姿でいられるかなんて約束できないよ。かつての輝きを失った人を見るのは僕だってすごく辛いからよくわかる。だけど言わなくていいことはたくさんある。言ったって変わらないしあの頃がよかった気がするのはたまたまかもしれない。
僕自身についてたくさん考えている。どこでなにをやるのか。あの頃に戻りたいという気持ちが加速しても、たまらないよ。そんなことは。
自分の足でしか歩けない。持っている声はひとつ。どこにいたってたいして変わらないよ。

また会うときに笑えたら素敵なことだね

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