年は暮れる。年は焼ける?

家出のすすめ には僕が長いこと引っかかって絡まっていたものをほどくようなことが書いてあった。これでいいんだって思った。

本を読むことが前よりぐっと好きになった。静かな場所で自分の息づかいを感じるくらい。本を読める時間は気持ちが安らいでいる時。考えごとをしなくていいとき。文章が入ってこなくなったら閉じればいい。続きはいつもそこにある。何もない日に温泉につかって脚を伸ばすときに、解放されてる自分を客観的に感じるとすごくうれしくなる。それと似てる。
数え切れない本がある。数え切れない映画がある。数え切れないCDやレコードがあって、人生の時間すべてを使っても、あまりに足りない。

たくさん触れて、たくさん気づく。たくさん繋がったりしてく。触れたもん勝ちだよね。心を開くのにもエネルギーを使うけど、読みかけの本や読みたい本、聴きたい音楽、みたい映画。いつもある。どうやって時間を使おう。やってもやっても終わらない夏休みの宿題とは違ってて、すごくわくわくする圧力。

僕は百万枚のレコードに勝ちたい。本物が色褪せないのは確かだ。だけど本物たちも年老い、命尽きる。スピーカーの中や画面の中のロックスターよりも、本物なんだ。そう意味では。ライブハウスはそこがいいところ。

いろんなことが頭の中に錯綜していてなんだか整理がつかないからそろそろ眠る。メリークリスマス。


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