今日は誰とも話したくない

東京の滞在を終えて、ほんの一寸だけ家に楽器を取りに帰りシャワーを浴びてローグへ出かけた。赤と青は2周年を迎えてから初めてのライブだった。お互いに気持ちをぶつけあってライブができたように思う。水汲はいい顔でそしていろんな姿勢で歌っていた。東郷裕太のライブがにこやかで、僕は東郷裕太のそんなライブが見たいと実は前々から思ってたので頗るいい気持ちになれた。ファイトという曲は何度も聴いたけど今まででいちばんに、この歌を欲してた自分がいた。アユミさんは小さいミラクルを呼んでいた。もう少し話したかったなと思った。京さんのライブはいろんな揺れをぜんぶ味方につけてた。小豆原さんのライブは優しいマシンガンだった。

ローグで焼肉を囲みながら、いやライブを終えてすぐの時点で、この空間と今いる仲間がものすごく愛おしく感じて、幸せだなと思った。気がついたらまたローグで寝ちゃっていてもう朝になってた。

京さん家で倒れるように寝て、起きてからもだいたい倒れてた。やっておきたいことはいくつもあったのに動けなかった。開き直って現実に全力で目を背けた。小豆原さんが東京へ帰っていき、暗くなる頃に大阪からハジメさんがやってきた。ハジメさんと会うのは2度目で、今回も共演する。ハジメさんと京さんとゆうちゃんと4人でお酒飲みに行った。さすがに帰りたかったけどなぜか全然帰りたくなくなってまた京さん家に泊まって、今日は6連休明けの仕事に出ている。さすがに今日からはしっかりしようと思う。

節目が近づいて気持ちが大変になってきてる。身体も臓器もたしかにここにあるんだけど僕はどこにいるんだろうか。自分の立ち姿も歩き姿も遠くから見ることができない。それが悪いこととも思わないけど、夏が来る頃にはぜんぶ大丈夫になるだろう。永遠のようだった時間も終わるんだからね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?