ライブ前の無敵感

今晩ライブだ。なんといってもひさしぶりで、日が近づいても実感が湧かなかったんだと思う。いつもならライブが近づくとそのときのフレッシュな気持ちから歌ができることが多い。今回はそういったフレッシュな気持ちがないわけではないしむしろあるはずなのに、歌は生まれそうになかった。
が、昨日の晩。歌う曲たちのことを考えていると、短くたっていいから作ってみようという気になった。なんてことない歌だけど、すぐできた。一回きりになってもいいから歌おうと思った。そして早めに横になり、すぐに長く眠った。

今朝も高い空が真っ青で空気は冷えていて、切らしてた柔軟剤を買いに外へ出た。遠回りしてセブンイレブンの100円のコーヒーをすすりながら。寒い朝はいい。早ければ早いほど、青いし空気も澄んでる。さらに寒ければ寒いほどね。家に戻り洗濯機を回して、米を炊いて洗い物をして味噌汁を作って、洗濯物と布団をベランダに干して、炊き立てのごはんをおいしく食べた。その合間に寒い晴れた朝という歌ができた。早めに替えておきたかった弦をようやく張り替えて、セットリストも決まってきた。そうすると一箇所だけぽっかり隙間が空いているように思えた。タイトルだけ決まっていた歌はすぐできあがった。半年ぐらいのあいだ歌にしたかったものだ。それこそ僕の心の隙間を埋めるようなものだ。時間がずいぶん経ったおかげで淡々と書けたように思う。たのしみがみっつも増えてしまった。ライブの時間もライブ前の時間もたっぷりある日でよかった。なにより晴れてくれてよかった。

やっぱりライブをするってことは、僕にとっては必要なようだ。道で歌うのとはわけがちがうのだ。7ヶ月ぶりにこの感覚を味わっている。

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