どんな時代だっていい気になって生きてよう

この部屋に住みはじめてから早いもので7ヶ月めに突入した。この1ヶ月のあいだにちょくちょく掃除はしていたものの、根本的に物の位置が決まっていないから散らかるんだろうな。というわけで今日は先述の記事のあとに掃除のスイッチをいれた。

すっかり日も暮れて涼しい風が部屋に吹き込む頃、心残りがないところまで掃除を終えることができた。片付けや掃除を中途半端なところでやめ続けて生きてきた僕にとっては上出来だ。シャワーを浴びて祝福のビールを飲んでいる。ユーチューブにアップされたばかりのブルーハーツのライブ集を聴きながらこれを書いている。バストウエストヒップのやつ。気の抜け具合とか明るさとか意味あいの有無のバランスが絶妙で、すごくいい。ああ気分がいいぜ。心配ごとなんて、あったっけ。このいい気持ちで片付けのレポートを残すとしよう。煙草はいまぜんぜん吸いたかないよ。いいぞいいぞこの調子だ。

納豆ごはんをかっ喰らった14時ごろ。
まずは調味料、レトルト食品、酒の瓶、コーヒー、お茶のパックなどをしまっていた場所から全部引っ張り出し床に広げてみる。分類のかけらもしていなかったことがわかる。あとはシンクの下の物入れが結構広いのにその空間をぜんぜん活用できないことに気づく。むしろまだやりようがありそう。ひとまずはそれぞれの食品たちが背筋を正して座ってくれた。

第二は、今回の目玉である電子レンジの移動。冷蔵庫の上から、炊飯器を置いていた隣の棚へ。これが思ったとおりジャストサイズである。そして炊飯器はレンジの上へ、さらに床が定位置でいじけていた電気ケトルも炊飯器のとなりに行儀良く収まった。電子レンジの位置が低くなったことによりレンジ上の空間がうまった。しかも冷蔵庫の上にエンプティスペースが生まれた。こんな簡単に。冷蔵庫上には、たとえばトースターを買って置くとか作業台にするとか色々あるがたぶんカセットコンロを置くだろうな。うちはIHのひと口しかコンロがないのだ。さすがに冷蔵庫の上なら炒め物なんかはしないけど味噌汁とか麺茹でるとか再加熱のためには十分だろうという目論見だ。カセットコンロがほしいけど置く場所に困っていたのでばっちりなんじゃないかな。

キッチン近辺が整った。とはいえぼくの家はワンルームでありキッチンとリビングを隔てる扉なんてない。なのでそのまま壁に沿って横にスライドし、レコードプレーヤーやテレビなどがあるオーディオのコーナーに手をつける。キッチンまわりと同じで、いかにデッドスペースを活かすか。イメージはなんとなくある。暮らして6ヶ月もあれば、どうしたら無駄なく快適にかっこよくなれるかはだいたいわかってくるのだ。横長で背の低いレコード棚の中のものは例によってぜんぶ引っ張り出す。レコード、CD、本は少しずつ増えているので配置を最適化する。いらない書類は捨てる。棚上のスピーカー、レコードプレーヤーたちを左に動かす。なんということでしょう。右にテレビを置くスペースが。そしてテレビ台には丸腰だったwifiモデムとルーターがおさまり、空いたスペースにエレキギターとエレキベースが誇らしく入った。最後に行き場をなくしたどうしても僕の性質上捨てられないガラクタ箱は衣服のクローゼットに隠された。衣服を真面目に整頓した数日前の僕をたたえたいと思う。

こうして僕の部屋はまるでぜんぜんものがない家みたいに快適になった。広くはないが広々はしている。

まだ時間がある。しかもひとりきり。僕は自分の気分だけでやったりやらなかったりぜんぶを決められる。それは幸せなんだ。きっとこんな気待ちにはどの時代を生きていてもなれるはずなんだ。このことを忘れたくないなと思う。

そんなことより君はいい気分でいるだろうか、それならそれだけでいいやって思うよ。

すこし肌寒くなってきて飲んでたビールも空になった。散歩して、夜ご飯にしよう。

クチナシが、ついに咲いた

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