かなしい

かなしくてあたりまえじゃないか。
かなしさからなにが生まれるのだろ。
誰かを責めたいわけでも、憎みたいわけでもない。
真実をまっすぐに見つめれば
嘘と本当の区別もつく。わかっているよ。

答えは吹く風の中だと
歌われた言葉をはじめからわかった人はいたのだろうか。
正直も誠実も、かんたんに姿を変える。

僕はただ、速い電車が通り過ぎるのを見ている。
乗り込むわけでもなく、止めたいわけでもなく、
でもなぜか、それを見るためにわざわざ見えるところに来た。

狂っている。
みんなそうなんだろうね。

ただ、ただかなしい。
かなしくてあたりまえじゃないか。
みんなそんなんだろうね。

人の心はねじ曲がってしまう。
今夜の僕がそうなように、
これを見ると誰かの心もねじれるかな。

楽しい話をしたいだけなんだもんね。
それのなにがかなしいっていうのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?