まずはひとりでできることを。

具体的な抱負を掲げることは少ない気がする。
東京に住んで5ヶ月が経とうとしてる。札幌の真夏のピークより暑い昼と夜に、もう翻弄された。

きのう、ずっと会いたかった人に会った。10月に吉祥寺の商店街で歌っていたら偶然会って、そのとき室生犀星の詩集を僕に渡してくれた人。僕には、1986年生まれの友人や深いつながりがある人が多い気がする。いろんな話ができた。吉祥寺のいい場所をたくさん教えてもらった。僕のほうはぎこちなさもあったけれど純粋に楽しかった。おたがいに男の兄弟がいるからなのかなと、ふと思った。小さい頃、従兄弟と久しぶりに会うような感じにどこか似てた。

具体的な抱負というよりはもう少し、肩の力を抜いた感じで、やってみるぞって思っていることがあって。年内に、音源をつくって出したい。今までみたいな歌とギターのCD。それはもちろんだけど、それよりもっと。ひとりでいろんな楽器の音を合わせてみるやつ。自分で録る。チープでもいいから僕っぽさのなかに新しい僕っぽさを合わせて、いいもの作れたらいいな。自分で録音するってこと、まだしたことないけど、ずっとしてみたかったんだ。年内にはできたらいいな。きっと楽しいからやってみよう。
札幌のときのように信用できる誰かに録音してもらうっていうのは理想。一緒にいいものつくるぞっていうのが面白いから。僕はバンドがやりたくて誰かと鳴りたいと思っている。でも、まだ僕は出会っていない。へんなの。だれも僕を見つけていないなんて。誰にも見つからない僕がだめさ、知ってるよ。それなら、まずはひとりだけでなにかしてみよう。そう思った。きのうの夜、そう思った。今日は涼しい日だった。