明けた時代

令和がやってきた。平成の最後の日は会いたい人に会った。その夜はルームメイトの諒と小杉湯へ行った。湯上りに缶のスーパードライを開けた頃、平成が終わった。いつも通りにスマートフォンの画面にゼロみっつが並んだ。

5/1は、僕がまた東京にきてから最初のライブだった。場所は僕が札幌帰る直前にみんなで行った思い出の高円寺ヤングマスター。共演はグッナイ小形と札幌の奥山京。馴染みの顔ぶれでもこういったスリーマンを東京でというのは初めてだ。気心の知れたふたりに心はほぐれていたけれど、なんだかんだ新時代の幕開けだとか東京再上陸の一発目とか、少しの気負いもあったかもしれない。歌い出したら、たのしくてたまらなくて、いつもと同じだった。とてもいいライブができた気がするし、ふたりのおかげでいい夜だった。最後に三人で、僕が小形に書いた曲であるグッドナイトを演奏した。相当久しぶりの新しい曲をふたつもやれたのも嬉しかった。

5/2は西永福に移ったジャムで奥山漂流歌劇団として演奏をした。いろんなことを思い出した。記憶の中に場所や人のにおいや息吹がきこえる。

友人とのロックンロールバンドも静かに動き出している。路上はときどきやっている。最近は家の近所を散歩して、ベンチや芝生に座って、過去や未来や色の変わってく空をみてる。かんぜんに新しい風が吹いている。夜はまだ肌寒くて、まだ話したりなくて、それがうれしい悩みだ。

楽しい日々を過ごせるだろう。
おもしろいこと、企めるだろう。
まだ見ぬ部屋の景色。
ぼやけてるけど見えてきた気がするよ。

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