わるくない

わるくない だれも
わるくない なにも
もう終わりさ この話は
おしまいさ これっきり

わるくない これも
わるくない しょうがない
どうしようもないよ ほんとに
これっきり ひとりきり

考えても変えれない
あの日には帰らない
気にしないふりで寄り道する

気にしないよ ならないよ
どうでもいいな あほらしい
あれこれ言うのも 疲れるし
やりきれないのは 退屈だからだろう

誰もいないしなにもない
なんにもならないこともあるさ
どうにもならないならもういいだろ
気にしないふりで寄り道する

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これは昨日作った歌で、さっそく閉まったシャッターの前で歌ってみた。2日に一度くらいは寒いけど外で歌ってみてる。

やりきれない気持ちになる、そんな出来事があったり、なにかに腹を立ててしまったり。どうしてわからないんだろう、どうしてわかりあえなかったろ。かなしくなる。
これはこのあいだの出来事だけど、しようもない奴らと、それに怒る自分と、そしてもっと怒ってた友達のあの目が、もどかしくて僕は子供みたいに泣いた。酔っ払ってたけど。失恋で泣かなかったのに。最後の最後に、むかついたやつにぜんぶ正直に言ってやった。僕と友達は翌朝そんな話は3秒で忘れたことにして、ロックバンドの話と、男と女の話をした。

誰もわるくない。でもそんなときわかりあえる人と話がしたい。わっとしゃべるもいいし、全然話さずに、時間だけすぎるのもいい。どこでもいいから座って、なんの解決策が見つからないまま、またって手を振っても、それはそれでいい。だれのことも憎みたくないし、悪口なんて言いたくもない。それはつまらない。

変わるから、しょうがない。わるくないよこれも。こんな景色も、しーんとした部屋も夜道も。

その日、嬉しかったこともあった。その日、くだらないことすっとばして、友達みたいに話せたこと。

退屈も不安も怒りも嫉妬もすべて吹き飛ばしてくれるものって、なんだろう。たぶん僕らはそれを知ってるからだね。

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