なんのせいにもしないで

前述のとおり、9月1日の未明に僕は財布をなくした。面倒な手続きが多く発生するのでとほほだ。財布をなくしたことよりも酒を飲んでそんな(突如道にて眠る)ことになってしまった自分を恥じている。まだお金使う気分になれず昨日と今日は一円も使ってない。冷蔵庫の缶ビールを見てすこし恐怖を感じるぐらいにはショック受けている。金銭的ダメージとしては実際に入ってたお金となにやら再発行あわせても1万円いかない。お金持ちじゃないけど問題はないさ。大人なんだからしっかりしないとならんよ。心のどこかに、誰かに怒られたいような気持ちがある。おかしいね。

財布はせっかくならいいもの買いたいな。そういえば今までに財布を自分で買ったことってないな。なくした財布も、20歳の誕生日に当時の恋人にもらったものだったから。とても丈夫で使いやすい二つ折りの財布だったんだよ。レコード屋のスタンプは、そんなにたまってなかったはずだ。

明日ぐらいになれば、煙草もなくなっちゃうし冷蔵庫のものだって空になる。酒だってまた懲りずに飲みだしてしまうよ。今日のところは、誰かに会いたいようで誰にも会いたくないしうまいものたらふく食べていい気になりたいけどなんか気がひけちゃってまた家でごろついてるだけだ。今日だけじゃなくいつもひとりだとこんな気分、そしてここにもいつも同じようなことばかり書いてるんだよなあちくしょう。この気分をどうにかできる方法はなんだろう。曲をつくれたらいちばんいい。楽になれるやつをね。大きくて新しい感情にこたえる歌を生み出すのはどうしても時間がかかる。追いつける速さがほしい。

職場の親友がラインをくれた。お金大変なら貸すからねって。路上ライブで稼いでたお金とってあったから、なんとかなる。たぶん通帳あるからきっとお金もおろせる。明日仕事終わったら飲みにいくことになった。ありがとよ。バンドのメンバーは今日もいい音楽を教えてくれた。今度ひっそりとスタジオライブもやることになって、たのしみだ。

ただ、さみしいだけだ。孤独の時間をもっと愛せたらいい。あいつらのように。

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