師走の中を速く走れるか

また明日から、闘いの日々。つらいといえばつらい。へっちゃらと思えばへっちゃら。僕が僕であれたこの数日間。明日からは、退屈な日々。自分が小さくまとまるときはつまらない。得意じゃないことをするときは楽しくない。だけれど、2ヶ月後には新しい生活が待っている。
たくさん歌い、たくさんのいいものを見聴きした。美味しいものを飲んだり食べたりした。友それぞれの再会をして、たくさんの話をした。すこしの贅沢を、すこしの買い物をした。音楽に涙するのと別れに涙するのはやっぱり全然ちがう。だけど、心のメーターがハイになっていることは同じなんだ。ドキドキするから、涙が出る。
季節は、カレンダーは進んで行く。耳をすませば、何が聴こえるだろうか。君の声かな、僕の歌声かな、バンドのサウンドかな。2カ月のカレンダーを1日ずつ塗りつぶしてゆくように。指折り数えるにはじゅうぶん長いけれど指折り数え終えるにはじゅうぶん短い。
あたらしい手袋を履いて、まだ聴いたことのない音楽を聴く。古本市で手に入れた本を、読むくらいのよゆうはほしい。イメージがたよりになる。

ハウアユースは、ひと区切り。僕の歌をパワーアップさせてくれたコナとミワさんに感謝。目の前や、遠くから、心寄せてくれたみんなもありがとう。共演者、そしてライブハウス。僕の歌そのものがパワーアップしてゆくように、北の大地を踏みしめ歩く。どこにいたって、どうやったって、自分のことばで拓くんだ。