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SFC総会 ジェンダー平等声明文採択の危険性

湘南自治会が正式に承認されてから、初のSFC総会が11/13(土)に開催されようとしています。いくつかの議題が挙げられていますが、「ジェンダー平等声明文採択」をこのまま進めるのは危険ではないか、という問題提起を行います。
(この記事は2021/10/16に総会採択文草案No.3を閲覧して執筆したものです。)
10/19 追記 上記文書は自治会内共有のものであり、誤って掲載してしまったと自治会さんから連絡を受けたため、当該リンクを無効化し、当初掲載されるはずだったリンクをこちらにも添付します


何が「危険」かと言えば、
①投票率が低かったと言えど、形式上SFC生の意見を代弁している自治会が
②現状分析を綿密に行わないまま声明を作成し、
③広報不足で少人数によって採択され、
④あたかも学生の総意のように、SFC執行部に対して意見を提言しうる
ことです。

これらを順番に見ていきたいと思います。

①自治会の成立経緯は記憶に新しいので、賛成221票、反対14票で承認されたという数字だけ記入して割愛しようと思います。自治会公式サイトには、成立の経緯が記載されています。

②最も問題であると考えているのがこちらです。総会採択文における現状批判で

わたしたちは、現在のSFCにおいて、次に掲げるジェンダーに関する問題があると評価する。

・性別に基づく不平等が存在している。
・これらの不平等に対し、多くのSFC生は関心が無いか、あるいは気づいて いない。またこのことから、学生以外のSFC関係者においても同様の状況であると推定できる。

と述べられています。この声明が採択されるということは、「私たちは性別に基づく不平等の存在に対し、無関心・無知な存在です。」と謳っているようなものではないでしょうか。私にはとても不名誉に感じられます。少なくともこれを述べるには、「何をもって不平等とするのか」と言うことと、「多くのSFC生が無関心・無知」「性別に基づく不平等が存在していること」を定量的に評価する必要があると思います。

また、「ジェンダー」の声明ですが、この箇所は「性別」に基づく平等に言及してます。

松浦さんのTwitterに依れば、これは先日のアンケートを根拠としているらしいです。

せっかくアンケートを取っていただいたので、匿名化データ or 統計情報を公表するべきだと思います。また、このようなアンケートに答える層というバイアスは大きなものと推測され、このアンケートのみで声明を作成することには非常に大きな問題があると思います。

③に関しては言うまでも無く、自治会は承認時ですら得票率が約10%でした。現在の広報では多くても承認時と同じ投票数であると見込め、今回も過半数で採択されることから、少数のSFC生の意思があたかも全体の意思として採択され得ます。

④さらにこの声明ではSFC執行部に対して「前述の不平等に対する無関心・無知は学習機会の欠如であり、ジェンダーを主題とする授業及び研究会の開設」を求めています。現時点でこの提言はナンセンスだと考えます。

無関心・無知は教育機会の欠如ではなく、議論の必要性がない、多くの人にとって重大な問題ではないという可能性は無いのでしょうか?なぜ、学習機会の欠如が主たる要因と断言できるのでしょうか?まずは問題の構造を自治会が提示し、行動計画にも言及のある「自主勉強会」を重ねてから行うべきではないかと考えます。このような状況が罷り通れば、自分の研究領域がSFCに無く、必要性があると思えば学生がいくらでも大学に対して声明を出す機会を招きかねません。

以上が「危険性」のおおまかな概略になります。この声明が通ったからと言って、SFC生がすぐに不利益を被ることもなければ、特定の性別を持つ人が「無関心・無知だ!」と糾弾されることも無いでしょう。しかしながら、この体質が維持されれば、不合理な意思決定が平然とSFC生の総意として罷り通るようになりかねません。

差し当たり、自治会への請願・差止め、総会への出席及び問題提起を行う予定です。

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