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【#24】実は現代人は科学する時間を求めているのではないか【f_Y.A.(today)】

僕は色々な組織に出入りしているのだが、ゲームを好む人達と接する機会がある。その中で、Apexの話がされていた。

新しくApexを初めた人に向けて、この武器よりもこっちの方がいいよ。これを拾ってこう使った方がいいよ。こんな話だった。

僕が興味深いなと思ったのは、それを語っている時の人の顔だった。そのゲームを徹底的にやり込み、誰よりもランクが高い人はとても楽しそうな顔をしている。

会社の中で上の方の立ち位置にいる人は、上手なプレイの動画を参考にしたらとこちらも楽しそうに言う。

ゲームの話が楽しいのは当たり前かもしれないが、やっていることは極めて科学に近い。

  • そもそもゲームのルールは一体どのようなものであるかの解明

  • 上手い立ち回りの収集

  • その中で上手い立ち回りに共通する部分の解明

  • 上記を踏まえた現状の中での最善手の設定

「これはこういう仕組みでさ、こう強いんだよね」と言うことを自分の肌体験だけから掴んで、それを他者と共有する営みは科学では無いのだろうか。

この世界の我々が暮らしているスケールでの物理法則は、既に偉大な科学者達によって解明しつくされている。そのような時代において、我々が持っている素朴な好奇心が発揮されるのは、多くの場合ミクロもしくは天体レベルのマクロ的な世界ではなく、実は人間が構築した計算機の上にある世界なのかもしれない。

異世界を生み出す営みの価値は、人間の素朴な好奇心を満足させるという所に置いて、一定の価値があると思い始めて来た。

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