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アフリカ幻想曲 作品89

Camille Saint-Saëns:アフリカ幻想曲 作品89

動物の謝肉祭や死の舞踏で有名なサン=サーンスによる10分程度の短い楽曲。ピアノ独奏版もあるけど私は圧倒的協奏曲派。

私が特に好きなのはクセになるシンコペーションが展開される第一主題、そして最初の落としで聴こえるオーボエの豊かな響きとピアノの優しいハーモニー。

あとは連符とかトリルとか、とにかくサン=サーンスの曲感がすごくて好き(伝われ)だし

7分あたりからはより「アフリカ」感が強い主題になってめちゃかっこよい。ディズニーのアラビアンコーストで流れていそう。ラストもこの主題を元にして失速することなくみんな大好きGdurのハーモニーが響いて終わります。名門!名曲!

サン=サーンスはフランス出身の人で、彼が作曲に取り掛かる経緯としてフランスが植民地化した北アフリカ地域(マグリブ地方)への頻繁な訪問がよく知られているのデス

そのためアフリカ幻想曲の「アフリカ」とは狭義のそれであり、曲中にはチュニジア民謡が練り込まれているのです

ソリストによって最初の独奏部分の流れに色濃く個性が出て聴き比べがいがあるノダ

あまり演奏機会が多い曲ではないけど、いつか生で聴きたい一曲

サン=サーンスは中学の時ほぼ毎日のように聴いていたしいっぱい弾いたからなんだか肌に馴染みやすい一曲なのです

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