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葬儀の後は。。。

葬儀も無事に終わり、一息つく間も無く、更に忙しない日々が続くことを知った。
そんな日々を記録に残し、これを読んだ人が少しでも今後の参考になればと思う。

一番困ったのは、母のiPhoneのパスコードが分からなかったこと😭
手帳に諸々のID やパスワードが書いてたから、よし!これで大丈夫やん!と思ったのに、パスコードだけが無く、それらしい6桁の数字を入れてもダメ、母と近しい人に聞いてもダメ、何度も間違ったため、とうとう『iTunesに接続してください』となってしまった。

まさか、この『iTunesに接続してください』が最終通告なんて知る由もなく。アップルセンターに聞いて初めて知ることとなった。こうなると、iPhoneを初期化することしか手立てが無いらしい😱

ただ、幸いにも手帳にはアップルIDとパスワードが見つかったため、iPhoneのデータだけは別のPC で何とか複製することができたので助かった。家族が亡くなったとしても、個人情報だからと言って、娘でも開示できないこの時代が本当に辛い。同じような思いをしている人は多いんじゃないかな🤔
でもiPhoneのデータは複製できたけど、LINEのトークを見ることは叶わなかった😣母の交友を全て知っている訳じゃないから、連絡できない人がいると思うと申し訳無い。

手続きと片付けに追われる日々。
まずは、役所の手続き、保険の解約、家の解約手続きに電気ガス水道スマホの解約、免許証の返還、病院の予約取り消し、習い事先への連絡。そして、通帳記入してお金の流れを把握して、解約すべき内容が無いかを確認。
これらの手続きで一番辛いと思ったのは、何度も母が亡くなったことを伝えること。何回言わないとあかんねんと思った😒苦行としか思えなかった。
死亡届はありますか?はい、あります。このやり取りも嫌で嫌で仕方無かった。
きっと他に家族が居たら、分担しているんやろうなぁ。何度も亡くなったと言うことで、泣きたくなる気持ちが薄れていった。いくら悲しくても慣れるんだね。

毎週二回、新幹線に乗り日帰りで母の家の片付けに行った。片道二時間、これも慣れてしまうと近いと感じる。もっと頻繁に帰省すれば良かったと後悔の念が押し寄せてくる度に、考えても仕方無いと何度も自分に言い聞かせてた。もう、生きていないんだと痛感する度に泣いてしまう。大人になり、親になっても、こんなにも泣けるんだなと初めて知った

家の片付けには従兄が手伝いに来てくれた。社会人になってから、ずっと話していなかったけど、母の死をきっかけに色々話す機会が増えたことは良かった。
従兄の母も数年前に亡くなってて、そして今月私の母が亡くなった。お互い、母一人子一人の家族で、母親同士は姉妹なんだよね。 
家庭環境に共通点があるだけでなく、母たちが60代で突然亡くなるとか、どんだけ境遇が似るんやろう。母がこの世にいない寂しさを本当の意味で理解してくれる人が身近にいる。それを感じるだけで救われた気持ちになった。従兄には感謝の気持ちで一杯、本当にありがとう。

母は自身がリュウマチにもかかわらず、美容師と言う職場に誇りを持ち、最後まで楽しく働いていた。しかも、病院の入院患者の方々にボランティアで髪をカットしてたらしい。そのことを私は母が亡くなった後に知った。
きっと私には言えなかったんやろうね。もっと自分の体を労ってと、きっと私に反対されると思って言わなかったんやろうな。
母の部屋に、ボランティアで使っていたと思われるカバンを見つけた。カバンの中にはハサミとか小道具、そして病院でのボランティアのことが記されていたノートがあった。

久々にボランティアぶっとおしでしたので結構疲れたかな?
ヘアーをすることで、どなたも同じように喜んで頂けるのが喜ばしいかぎり!
コロナで7月まで行けなかった。皆さん相当に伸びていた!

ホンマ、自分のことより相手のことばかり、尊敬するよ。ボランティアの話とか母から直接聞きたかったな。
カバンを処分するが切なくなって、母と一緒にボランティアをしていた友人に受け取ってもらえるか、思い切って電話することにした。
相手の方は、母に誘われてボランティアをしていたらしく、母の死をきっかけに続けるか迷っていたと教えてくれた。
でも、ようやく決心し続けることに決めたので、喜んで母の使っていたカバンやハサミを受け取って貰えることになった。
もっと母と一緒にボランティアを続けたかった。私たち二人は患者さんに良いコンビやねと言われていたんですよ、本当に本当に楽しくボランティアしていましたと。電話の向こうでは泣いてはった。私も堪らなくなり泣いてしまった。母の事を偲んでくれて、同じように母がいなくて悲しんでくれて、同じように泣いて、こうやって思いを共有することができるだけで、心が癒されることを知った。

今週、母が暮らしていた家の遺品整理も完了した。家も解約完了。あっという間に1ヶ月が過ぎ去った。
沢山見つかった母の写真は、ちゃんと整理しながら新しいアルバムに保管しようと思う。母が友人と笑いながら写っている写真は、友人たちに送り届けたい。
私の事を小さい時から知っている母の友人たちに、来年は会いに行って、母との思い出を笑いながら語り合いたい。その時には、悲しさもだいぶ薄れているはず。

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