備忘録

今朝は少し冷えます。
桜も葉に変わって、肌もすっかり春に馴染んできたのに、久しぶりにコートを着ました。
でも、やはり日差しは春めいていて、おかげでなんとか目線は高く、歩幅は広く、今日も歩いています。

昨日は2023年の4月9日。日曜日。
地元の先輩達と、散った桜を眺める花見でもしようかと話していましたが、運良くその日は気分が乗らず、家で過ごしていました。
朝ごはんは、同じくらいの時間に食べていたんでしょうか。
きっと私より少し早く起きて、砂糖をたくさん入れたコーヒーと、日課のたばこで朝を迎えたでしょう。

電話の後、あなたに会いに電車に乗りました。
途中、お昼過ぎくらいに落ち着けたならみんなで食べようと、チーズタルトを買いました。
よく日持ちするので、ゆっくりでいいから、ダメになる前に食べてください。

私には想像も出来ないくらいに長く、孤独な一日だったと思います。
でも、いつも元気なあなたの事だから、きっとよく頑張ったのでしょう。
疲れているだろうに、目を開けて、私たちをしっかりと目に据えて、会ってくれてありがとう。待たせて悪かったね。

でも、あなたが元気だったからこそ、心配で胸が締め付けられる思いです。
あんなにおしゃべりが好きだったあなたが、何も聞こえない、何も話せない世界でどれだけ孤独でいるか、計り知れないその苦痛を思うと、どのようにこの気持ちを綴るべきかも分からなくなります。
きっと、私のことはいいからあなた達は楽しくやりなさい、と声をかけてくれるでしょう。でもまだその為には時間が必要そうです。

直接二人で報告できなくてごめんなさい。
でも週末、二人で会いに行きます。
言葉は伝わらなくても、指輪を見せに行きます。

あなたのためを思うと、目を覚まさないのが良いのかもしれないし、あなたほどの人なら、こんな不幸なんか跳ね返して、またいつか笑って迎えてくれるのかもしれません。
どちらにせよ、穏やかに、安らかにあって欲しいと心から願います。

もしそうあれたなら、私たちの指輪を見て、それがあなたへの最大の孝行になれば、これほど嬉しいことはありません。

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