しょっぱいせいしゅん

高校卒業。私の青春がひとまず終わりました。
振り返ってみるとなかなかいい高校生活を送れたように感じています。
勉強で悩むことも無かったし、希望の進路を選ぶことが出来たし、先生もいい人が多くて、喧嘩して絶交した子もいるけど面白い友達にも恵まれました。部活動ではしんどさも楽しさも両方いいぐらいのバランスで味わいました。先輩はみんな優しかったし、後輩にもそこそこ好かれました。なんなら二個下の後輩には私のオタクがいました。
最後のクラスもとても良いクラスで、お世辞抜きで私は自分のクラスがすきでした。とにかく担任の先生がいい人なので、みんな担任の先生を喜ばせよう!と行事ごとなどでとにかく一致団結する雰囲気がとってもよかったです。自分はクラスの中心の円の外から覗いてるようなポジションでしたが、それでも疎外感はなかったし、真ん中の子たちも全然怖くなくて面白い子達でした。
自分的にはほぼ100点の高校生活を送れた気がしているのですが、一つだけ心残りがあります。
それは彼氏ができなかったこと。
入学当時には中学時代からの彼氏がいたのですが、コロナの影響もあり数ヶ月で別れたので、私のJKライフには彼氏という存在はいませんでした。
そんな私ですが、好きな人はいました。それは過去のnoteにも度々書いている子です。
きっかけは選択授業が被ったことから。ド陰キャの私は陽キャが苦手なので、「あいつ黙ってればイケメンなのにな…」と失礼なことを密かに思っていました。
高校2年生10月頃、友達が身近にいる顔のいいひとについての話をしている時、私も話の流れでその子の話をしました。書きにくいので仮にAくんとでもしましょう。Aくんがかっこいいという話を他人に話したことで、今まで自分の心の奥底でふんわり思っていたことが、心の表面層に形をもって現れてしまいました。それからは唯一被っている選択授業でチラ見する日々。
高校2年生の冬休みには無理やりDMで話したりもしました。全く会話は続かなかったけど。
友達だと思ってた子がなんかAくんとグイグイ絡むようになったこともありました。好きだって話その友達に伝えるんじゃなかったぁ〜!とすごく後悔したしめちゃめちゃ嫉妬しました。なんなら号泣しました。次の日は学校行けませんでした。
インスタライブに偶然を装って入ったら「○○さん居るじゃん」って言われたこともありました。びっくりしすぎて何も返せませんでした。
最後のクラス替えも同じクラスにはなれませんでした。この時点で仲良くなることを諦めました。
文化祭ではバンドを組んでドラムをやっていました。今考えたら絶対DMを送るチャンスなのに私にはその勇気もありませんでした。
クラスの出し物の劇でもメインの役をやっていました。学ランが似合っていてかっこよかったです。
友達からAくんに他校の彼女がいるかもしれない話を聞きました。普通にめっちゃ落ち込みました。
Aくんのインスタのサブ垢をたまたま見つけました。顔出ししてる動画があって顔も声もすきなのを再確認しました。
彼女はいないって言ってるのを見つけてすごく安心しました。
私は学年代表で総合の時間に学年全員の前で発表しました。それについての感想を学年全員が紙に書いて、それが私の元に来るのですが、Aくんのクラスの回収担当がたまたまAくんでした。2束紙を持っていたので、「私のこっち?」「うん」「ありがとう」というたったそれだけの会話をできたことが私はとっても嬉しかったです。未だに感想用紙は確認していないので、Aくんからの感想は見ていません。そもそもそういうの真面目に書く方じゃないから入ってるかどうかも分かりません。


卒業式が終わって、友達との会話もひと段落ついて、少しの期待を込めてAくんの教室の階を見に行きました。
そこはすっからかんでした。
私のクラスは最後のホームルームが長かったのでもう他のクラスは学校にいませんでした。
あぁ私の青春も終わった。最後にもう一度見たかったなんて気持ちもあるけど、私にはそんなことやっぱり無理だったんだ。そう思って1年半の気持ちに蓋をしました。


学校を出たらそこには生徒がいっぱいでAくんもそこにいました。
みんな「卒業証書授与式」や校舎と一緒に写真を撮っています。
私はせっかく蓋をしたのに無理やり蓋が空いてしまい、蓋は少し壊れました。
私が声をかければ写真を撮って終われる、そう思いました。
でもやっぱり私はもう一度焦って変な風に蓋を閉めてしまいました。話したこともないのに写真を撮るなんて変だ。あとから男子たちに笑いものにもされてしまう。そう思うと焦って蓋を閉めてしまいました。
焦ったから上手く噛み合わず、変な風に閉まりました。

結局私は目が合ったのに話さずに卒業式の会場を出ていきました。
卒業ソングを歌うはずのカラオケでは失恋ソングもいっぱい歌いました。

変な風に蓋が閉まっているので、1ヶ月はこのまま引き摺りそうです。

約1年半、気持ち悪い追いかけ方をしてごめんなさい。ただただ好きでした。多分気づかれてたと思うけど。勇気が出なくてごめんなさい。

ときめいて涙を流したしょっぱい青春はこれで終わり。

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