取材記事:由利本荘市洋上風力発電海外先進地調査事業報告会②191002

秋田県由利本荘市の洋上風力発電海外先進地調査事業報告会②

3回目の開催は、2019年10月2日(水)

西目公民館シーガルの講堂にて開催された。

前回2019年9月25日の報告会に続いて、報告会の取材を行ったので、第2報を記事にしたい。

今回、由利本荘市西目公民館シーガルの取材は、結果的にまた飛び込み取材のようになってしまった。取材の為の録音について、事前に関連部署に連絡する予定であったが、こちらの不備にもかかわらず、録音を認めていただいた点に感謝したい。

西目地区開催での市民の関心は高く、また洋上風力発電のレノバ社のアセスメントの準備書の縦覧が10月1日に開始されたこともあり、新聞記者の取材はない状況でも、緊張感のある報告会になったと感じた。

市民の参加は約140名で、報告会での市の対応が初回と比較してかなり丁寧な印象を受けた。

写真①:会場全体(山下撮影)

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市長、市議会議員、市の職員は市民の意見や関心の高さを受け、改善をしようとする努力の表れではないだろうか。

行政の役割つまり仕事上は公務員の公務であることから、前回はかなり批判的な視点で記事を書いている。もちろん、改善を信じつつ、厳しい批判をするのは市民がそう望むからだと。

市の職員や、市議会議員、市長も視察や報告会で市民の理解を得るために奔走した努力には、私も敬意を払うべきところである。

なので、本記事では初回からの改善点を指摘したい。

質疑応答の時間は、19時10分〜20時まで。時間の制約はあるが、配慮しようとした結果と感じた。

また、質疑応答できなかった人の為に、質問用紙を事前に準備していた。

写真②:質問用紙

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写真③:回収場所

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もちろん、風力発電に好意的な市民、期待する市民の意見も大切である。

市議や市の職員は、ニュートラルな視点と立場を強調した。

それは、市民の理解を得たいという思いがあるからだろう。

写真④ 質疑応答の場面(撮影山下)

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質疑応答の内容は、録音した部分を吟味して、次の機会に記事配信で報告したい。

今回、すでに陸上に建設されている、"風力発電施設の風車騒音による市民の声がある"

という点に踏み込んだ質疑応答になったことが大きな変化である。

この質疑応答は、録音をそのまま掲載したいところであるが、プライバシーへの配慮から、細心の注意を払って、記事にしたいと思う。

グレタさんの演説を受け、日本のマスメディアは地球温暖化の無策に対する若者からのメッセージだと、大きく報じた。

今回の海外先進地視察でも、CO2削減の為に、という住民の思いを感じた、という報告は重たい。

ただ、世論の大きなうねりは、秋田県由利本荘市での、風力発電施設に対する市民の不安や懸念、健康影響すら飲み込もうとしている。

私が伝えることができるのは、秋田県のとある公民館での報告である。

洋上風力発電の開発が、難しい問題をはらんでいることまで、想像することは容易ではないと私は思う。

とある書籍の例えをメモしたことがある

原発建設は、オオカミがオオカミの姿で、田舎の街にやってくる

ただ、風力発電は、羊の皮を被ったオオカミが、田舎の街にやってくる

という例え方である

オオカミは住民を賛成と反対に分断し、場合によっては住民にキバを剥くかもしれない象徴ではないか

かつて、日本では原発建設に賛成か反対かで分断された街があったと聞く、

そしてオオカミは安全な檻にいるから安心ですと言われた、福島県では、檻は機能しなかった。

風力発電は、再生可能エネルギーでCO2排出を削減する、という羊の皮を被って、由利本荘市に迫っているオオカミである、と

そして、羊(の皮を被ったオオカミ)は、住む人にキバを剥くことはない、と言っているのが、日本の役人(環境省)なのではないか

地球温暖化の対策の為にという大義名分は、果たして信じてよいのだろうか?

この問題は、いずれ書籍にしたいと考えている。

記事配信2019.10.2:山下友宏

2019.10.02更新






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