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のりたま物語 かごんまのやま 第三話

この物語は、フィクションです。

ピーポーピーポー

救急車がやってきた。

この頃には、のりたま の母親も来ていた。

のりたま は救急車に乗せられて、処置を受ける。

母親はトラックの運転手に何やら謝っている。
…何故だかよく分からなかった。

のりたま の母親も救急車に乗って病院へ。
のりたま は、直ぐに手術となった。

靴と靴下を排除して見ると、のりたまの左足は、左足の甲に8トントラックが乗っかって轢いていったため、
ぐちゃぐちゃになっていた。

足の甲の肉はエグれてる。
親指と人差し指の間は避けている。
スネからは骨が二本とも折れて、皮膚を破って飛び出している。

医者(…)
医者は母親と話すことにした。

医者「お母さん、左足の状態が悪すぎます。無理矢理固定しても治るとは思えないですよ。足を付け根から切りましょう。」

母「ちょっとまだ決めるのは早いんじゃないですか?子供だから回復が早いかも知れないし!奇跡的な回復を見せるかも知れませんから!」

医者「…そんなこと言ってたら、足が腐ってしまいますよ。そうなったらどうなってしまうか…。」

母「なぁーにを言ってるんですか!この子ね!双子なんですよ!ただでさえ育てるのに人の二倍お金がかかるんですよ!それなのに足を切るダァ!?片足になったら面倒みなきゃいけないでしょーが!誰が面倒みるのね!?めんどくさい!!」

医者「えぇ〜…。」

母「一週間。」

医者「はい?」

母「一週間、時間をやるから、その間に切らなくて済むように治療しろ。」

医者「お母さん、いったい何を…」

母「いいな!一週間だぞ!それで治りそうもなければ諦めてやる!分かったな!よし!いけ!!!」

医者「はっ!」

シュバババッ!

医者達は持ち場に散った。

のりたま の左足の治療が始まった。

折れて飛び出ている骨を繋いでスネの穴を縫った。

左足の甲は肉がえぐれているので、左足の付け根の肉を取って移植した。

その際、のりたまが痛がって動き回るから上手く移植が出来なかったということで、凸凹とした形で出来上がったが移植は成功した。

親指と人差し指の間は裂けていたが、裂けていた部分を縫い付けた。

親指は短くなったが、足の形になった。
凄い技術だ。

医者「ふぅー。やっと終わりましたよ。」

母「ふむ。その後、どうだ?」

医者「いやー。あとは、どうなるか…。もう、本人の回復次第ですよね。運任せと言うか何と言うか…。」

母「…ご苦労だった。今日はもう休んでいいぞ。」

医者「いや、まだ仕事ありますよ。ずっとそのキャラで行く気か!」

左足は、一週間生き延びた。

エンディングテーマソング

かごんまのやま - 2024 Remastering -
KeepWalking
作詞 のりたま
作曲 のりたま

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