【学生向け】公営の弓道場を使うときに気をつけて欲しいこと【弓道】

先日、高校の弓道部員の方4名と一緒に練習させていただく機会がありました。その方たちは公営の弓道場を利用することは初めてだったらしく、私を始め様々な弓道連盟会員が道場の使い方やルールを高校生へ教えていました。
公営の弓道場には、その道場を拠点としている弓道連盟がある場合があります。(私が所属している連盟では)連盟会員でない学生が使用する場合、安全のため必ず連盟理事の者が道場にいなければならないという暗黙のルールがあります。そのため公営の弓道場を使用する際には様々な注意点があるのですが、これを知らずに使用してしまうと他人との軋轢を生む可能性があります。
今回の記事では主に学生が公営の弓道場を使うときに注意すべき点をまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。


※今回は公営の弓道場を拠点としている弓道連盟がある場合を想定した記事になります。ご注意ください。

・前日までに行なうこと

使用する弓道場を拠点とする弓道連盟があるかどうか確認しましょう。
ほとんどの弓道場はその他施設を併設している公営の運動場内にあると思いますので、運動場に問い合わせると教えてもらえるでしょう。

【弓道連盟がない場合】
各運動場の使用ルールに則り、当日現地で使用手続きをします。

【弓道連盟がある場合】
可能であれば連盟代表の方の連絡先を聞いておくとベターです。連盟の公式サイトなどがあれば、そこに記載の連絡先を控えておきましょう。
その後、連盟代表の方へ道場を使用したい旨の連絡を入れましょう。
・いつ
・何人で(段を所有していればそれも伝達する)
・どのくらいの時間使用したいか
・持ち込み必須な弓具はあるか(候串、的、矢拭きなど) など…

以上の最低4点は連絡の際に代表の方に尋ねておくとよいでしょう。
またこれらの連絡は道場を利用したい日の1週間前までにしましょう。あまりにも急な連絡は相手に迷惑をかけてしまいかねません。

・当日注意すること

1.挨拶

現地に到着したら、まずは荷物を置き、道場内にいる方に挨拶をしましょう。立っている人には立って挨拶を、座っている人には正座をして挨拶をするのが礼儀です。もちろん、神棚(ない場合は国旗)に拝礼することも忘れずに。

2.道場内のルールや練習方法の確認

周りの方に練習方法や矢取りなどのルールを確認しましょう。この確認が疎かになると重大な事故が発生しかねません。必ず確認して認識に齟齬が発生しないようにしましょう。

3.練習終了

練習を終える時間に注意しましょう。例えば12時~14時の2時間制の場合、14時には道場を退室できるように心がけてください。
また退室の前には開始時と同じく挨拶をして、拝礼の後に忘れ物がないように気を付けて退室しましょう。

4.その他

「道場を使わせていただいている」ことを念頭に置いて行動する
これが最も大事です。なぜなら一般の方々の中には、学生が公営の弓道場を使用することを良く思わない方が一定数いるからです(学生には自分の学校の弓道場があるため)。一般の方々の練習にお邪魔して練習させていただいている、という認識で行動することがお互いに気持ちよく稽古をするうえでとても重要です。
・道場内の物に勝手に触らない
道場備え付けの物を使用したい場合は周りの方に確認してから使用しましょう。
・他人の弓具に勝手に触らない
当たり前のことです。

・終わりに

いかがでしたか?
色々と気を遣うことばかりでめんどくさい!と思うかもしれませんが、どれもとても大事なことです。特に弓道は武器を扱う競技ですので、安全面には最大限配慮しなければなりません。その点は一般の方々が特に配慮していることですので、学生の皆さんにも公営の弓道場を使用する際はそこを十分に理解していただき、学校とは違う雰囲気を楽しみながら稽古してほしいと思います。


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