4/9の気づき(国体選考記録会)

おはこんばんちは。
先週に引き続き、国体選考会です。この日は記録会で、近的20射、遠的20射の記録を取り選考の参考しようとするものです。1次選考の後からぱっとしない結果は一体どうなったのでしょうか?

結果を先にお伝えすると、悲惨たる結果でした。特に近的は6中/20射とここ最近で最も奮わない結果となってしまいました(普段の平均が14中/20射)。しかもその立ちの的中推移が、2・2・2・0・0とその立ち中1本も中らないいわゆる「残念」を2回も出してしまいました。これなら中学生のときのほうが中っているじゃないか…ともはや笑うしかありませんでした。
一体どうしてしまったのでしょうか?4/2、4/3の時点では横一文字の意識と取り組みで的中率の安定が図れていたのですが。そのときは85%ほどまで的中率が回復していたのですが、まるで嘘のようです。午前の近的20射が終わり昼休みになると、私はありったけの矢を持って的に向かいました(元々弓道のときに昼食は取らない人種です)。
練習をしていると午前の結果を見かねた(?)国体部長の先生がご指導くださいました。そこでいただいた指導等から導かれる今回の失敗の原因を洗い出すと、こうです。
・元々物見を定めるときに弓手肩が上がってしまう癖がある。
・弓手を押すときに肩の筋肉(三角筋)辺りを中心に動かすので、弓手肩が詰まった状態で引き分けてくる。
・そのとき馬手肩は弓手肩に対して抜けてしまっているため、離れの際には馬手拳がありとあらゆる方向へ飛んでしまう。結果、矢所が定まらず中らない。
ということのようです。
そこで部長からいただいた改善策が、「とにかく弓手肩を下げて、脇を使って引き分ける」ということです。弓手肩を下げてしまうと今までメインで使っていた三角筋は効かせにくくなります。ではどこを使うかというと脇、もっというと脇周辺につく筋肉(所謂下筋)を使えということのようです。
言葉で書くと簡単そうに見えますが…とてつもなく難しい!!今まで約14年ほど積み上げてきた弓の引き方がかなり根本に近いところから崩れてしまったと言っていいでしょう。1から引き分けを学んでいる感覚です。特に大変な部分は、会に入った際に肩線と矢が非常に遠く感じてしまう点でしょうか。実際遠いのだと思います、疲れ方が尋常じゃありませんから。弓矢は身体から遠い場所であればあるほど、身体にとって引き分けるのが大変になります。この日の練習は矢と肩をいかに近づけるかがメインテーマとなりました。
しばらく練習していると何本か形になった射が現れました。確かに上手くできたときには直径36cmの的にしっかり入ります。今まで中るか外すか確信が得られず、まるでコインの裏表で的中が決まるようなギャンブル的感覚に近かったものが、弓手肩を下ろし脇を使うことで比較的確信を持って離すことができるようになりました。この感覚に慣れるまで少々時間がかかりましたが、記録会の最後には12中/13射まで的中率が回復しました。そしてこの改善の最も良いところは、今まで自分の射に感じていた、胸の詰まりからくる見た目の気持ち悪さがかなり良くなった点でしょう。別記事で後述しますが、五段のいつもお世話になっている方には「かっこよくなったね」という賛辞を受けるほどです。弓引きは美しく弓を引くべきという思想の持ち主にはこれほど嬉しいことはありません。

そんなこんなで記録会は散々でしたが非常に大きいものを得た記録会になりました。いよいよ来週日曜日が最終選考。近的、遠的ともに8射で長かった選考会も終わります。数週間前よりも成長した自分を100%出し切れるよう、さらに精進していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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