ダイレクトモデリング・TriBallで直感操作!
○フィーチャーベースのダイレクトモデリング
3次元CADには主に2種類の形状作成タイプがあります。
(そのように自分は解釈しております。多少齟齬があるかもしれません)
①SOLIDWORKSやInventor等で用いられている「スケッチベース」
②IRONCAD等で用いられている「フィーチャーベース」
それぞれについて説明すると、
①の「スケッチベース」は、まず指定した平面に2次元の図形を描き、その図形に”高さ情報”を追加して立体形状を作成します。
このようにして作成したパーツを、複数組み合わせて作成したもののことを、
「アセンブリ」と呼びます。↓
引用元:http://inventorroom.net/con_assembly4.html
スケッチベースの特徴として、部品一個一個のパーツファイルと、それらを組み合わせたアセンブリファイルとで、別のファイルとなります。拡張子が異なります。
そのため、アセンブリファイルにて寸法等の修正をしたいケースが出た場合、部品のパーツファイルを開いて二次元スケッチの寸法を変更するという工程になります。
②の「フィーチャーベース」は、まずカタログから任意の形状のブロックをドラッグ&ドロップします。そしてその形状に直接 ”幅・奥行き・高さ”を指定して形状を作成します。
フィーチャーベースの特徴としては、パーツファイルとアセンブリファイルを同じファイル内に作成することができます。
そのためアセンブリを作成した後に寸法等を変更したいケースが出た場合、その場でパーツのサイズを変更することが可能です。
これがとても便利で、相手パーツとの関係性などを想像しながらスケッチを修正する必要がなく、見ているまま直感的に形状変更することができます。
形状を作成するためのスケッチに、時間や神経を使わなくてもいいというのがフィーチャーベースの優れている点だと思います。
とはいえどちらのモデリング手法にもメリットとデメリットがあり、その会社の作っている製品との相性などもあると思います。
ただIRONCADの良い所は、フィーチャーベースのダイレクトモデリングが売りでありながら、SOLIDWORKSやInventorのようにスケッチベースでモデルを作成することも可能であるという点です。
そのため、場合に応じたモデリング手法を使い分けることができ、常に効率よくモデルを作成することが可能になります。
○TriBall
直感的なモデリングを可能とするもう一つの特徴として、”Triball(トライボール)” があります。これはIRONCAD独自のツールであり、最初は使い方に慣れず戸惑うこともありましたが、慣れてくると絶対に欠かせない画期的なツールであると感じました。
一般的な3次元CADは「拘束」という概念を用いて面と面、点と点などの距離を指定するなどして位置関係を決めます。(ここは非常に自信がありません。)
一方TriBallを使用するIRONCADは、「拘束」という概念がなく、どこでも自由自在に移動させることができます。
他にもTriBallを用いてパーツの移動やコピー、回転、配列などをすることができるなど、幅広い活躍を見せてくれます。
(画像)https://crtv-m.mrc-lp.com/triball/ より引用
本日はここまで。
次回は”TriBall”の具体的な使用方法について書こうと思います。
ありがとうございました!