藤の木の蛇

散歩道に白い蛇が寝ている。守り神だと言う。動いているところは見たことがない。いまは藤の緑の木の上で横になっているところだ。顔も見えないので、最初はへびなのかとうかも分からなかった。白いなにかがあるなと近づいてよく見たらうろこがみえてきたのだ。

役に立つことばかり目にはいる。そうなってくると、役に立つことにばかり存在意義を見出がちになる。

散歩して急に表れる季節おりの私を驚かせるなにか。それを受け止めるだけでもういいのではないかと。今日もどくだみのしこみに忙しいしニンニクも保存できるようによく洗って乾かさねばならない。役に立つことは美しい、便利ではあるけれど、その方法以外でもその人が思うようにできたら、それでいい。絵を描くことで得たのはそういった考え方だ。

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