「その言動はあなたの価値を下げる」というズルい言葉
「自己肯定感が低かった」ということを話すと「意外」という反応を返されることが多い。どちらかというと物申す人間なので、そう思われているようだ。
確かに、自己肯定感低い=周りの目を気にしていろんなことが言えないといったイメージが強いかもしれないが、不安から自分を守るために強く見せるタイプもいることをこの機会に知ってほしい。
Twitterのプロフィールにも書いているように、34歳で自己肯定感低いことに気付いて35歳から自分の人生を歩み中の私が、前職以前の会社で上司に実際に言われたことがある今だからこそ思うズルい言葉について考えてみようと思う。
「その言動はあなたの価値を下げるから言わない(しない)方がいいよ」という言葉
自己肯定感が低い状態の私なら「そうか、この言動はそう思われちゃうんだ。言わない(しない)ようにしなきゃ」「こんなこと言ってくれるなんて、なんていい人なんだ」と思っていた。
※実際にできるかどうかは置いておきます。実際できてなかった(笑
だが、改めてこの言葉を聞くと今ではこう思う。
「そんなことで私の価値は変わらない」
価値とは
辞典を引くと、価値とは以下とのこと。
か‐ち【価値】
1 その事物がどのくらい役に立つかの度合い。値打ち。「読む価値のある本」「価値のある一勝」
2 経済学で、商品が持つ交換価値の本質とされるもの。→価値学説
3 哲学で、あらゆる個人・社会を通じて常に承認されるべき絶対性をもった性質。真・善・美など。
この中で、今回の文脈は「3」が該当すると思うので、さらに「真・善・美」を辞書で引く
しん‐ぜん‐び【真善美】
認識上の真と、倫理上の善と、審美上の美。人間の理想としての普遍妥当な価値をいう。
さらに「普遍妥当」を引く
ふ‐へん‐だ-とう【普遍妥当】
どのような場合にも常に当てはまること。特定の条件に依存せず、いかなる場合にも真であること。そうした性質を「普遍妥当性」と呼ぶ。
「あなたの価値を下げる」と言われた言動は「どのような場合にでも常に当てはまること」か。「特定の条件に依存せず、いかなる場合にも真であるもの」か。少なくとも私が言われた時の私の言動は、否である。
その発言に隠れている本音
「あなたの価値を下げる」は「あなたのことを思って言ってる」感を強く感じるが、先に述べたように「そんなことで私の価値は下がらない」のだ。
ではこの言葉にはどんな本音が隠れているのか。
それは「あなたのその言動は、私の価値観に合わない(もっと端的にいうと好きではない、嫌い)ので変えてほしい」「あなたのその言動は、評価を下げる」といったものが多かったと思う。
その本音を伝えれないけど伝えたい、その結果が「あなたのことを思って言ってる」感を出した「その言動はあなたの価値を下げる」というズルい言葉なのだ。
個人の経験的には、本音を隠さずに「あなたのその言動は、私の価値観にあわない」という『事実』だけを伝てくれる(変えるかどうかは、強要しない)、「評価を下げるかもしれない」という『推測からアドバイス』をしてくれるような上司だと、いい関係性を築けることの方が多い。
ズルい言葉に出会ったら
心の中でこう唱えてほしい。
「そんなことで私の価値は変わらない」
最後までお読みいただきありがとうございました。
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アウトプットの練習としてnoteを使ってます。この記事は65分で書きました。
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