CanvaのAIツールの利用条件を整理する
デザインツールのCanvaでもAIを用いた機能やツールが登場しています。
こちらも対応する条件があるので、ポイントを整理してみようと思います。
https://www.canva.com/policies/ai-product-terms/
利用条件のポイント
まず前提として、この利用条件の適用対象として「Text to Image」「Magicv Write」「Magic Edit」「Magic Design」「Translate」などが含まれています。
Be a good human
まず、タイトルが「Be a good human」であるように、いい人であることに留意し、有害なコンテンツ作成に利用しないよう求められています。
また、通常のCanva利用規約はもちろんのこと、以下の実施は禁止されています。
AIが生成したものを人間が作成したかのように誤解を招く行為
医療的なアドバイスやコンテンツの提供
法的・財務上のアドバイス
契約・法的拘束力のある義務の生成
政治的コンテンツの生成
ソースコード生成
スパムやランサムウェアなどの生成
アダルトコンテンツの生成
法的目的に使用される情報の生成・拡散
完全自動化された意思決定
通常のGenerativeAI系ツールでも禁止されている、専門的な情報提供や意思決定に関することは同様に禁止されています。
さらにデザイン系で特に注意すべきは、1番目のCanvaのAIで生成したものを人間が一から作ったように見せたり、アダルトコンテンツを生成したりというところが考えられます。
Legal notice
対象サービス利用時の法的な情報として以下が挙げられています。
入出力されたものは利用者が責任を負う
利用・共有前には関連する規約・条件に準拠してしてことを確認する義務がある
入力には要配慮個人情報にあたるような機微な個人情報は含めない
法律で認められる範囲内で、入出力情報をCanvaがホストし、マーケティング・改善のために使用する権利を与える
Canvaは入出力情報に対する著作所有権を主張しない
Canvaで出力する場合、それがAIによって生成されたものであることを知れるようにする
入出力が違法であると主張された場合、Canvaは法的機関等に開示することができる
Canvaは、出力の数に制限を課す場合がある。制限に達した場合は通知される
一部のAIツールは全ての言語で使用できない
CanvaのAI機能を用いて生成したものの著作権を主張されることはありませんが、一方で法律の範囲内でCanva側が情報をホストし開示等の権利を有している点には注意が必要そうですね。
Shareing&publication policy
ソーシャルメディア、ライブストリーミング、およびデモンストレーション
入出力情報のSNSへの投稿やライブストリーミング、デモンストレーションなどは認められていますが、その場合には以下を満たすことが求められています。
共有前、またはストリーミング中に各出力を手動で確認する
コンテンツを利用者の名前、または会社に帰属させる
ユーザーが合理的に見逃せないよう、コンテンツがAIによって生成されたことを示す
この条件に違反するコンテンツ、または他の人を不快にする可能性のあるコンテンツを共有しない
AI製品と共同制作したコンテンツ
AI製品の一部を使用して作成された第一者の文章は以下の条件のもとで公開することが認められています。
公開されるコンテンツを利用者の名前、または会社に帰属させる
コンテンツの生成におけるAIの役割が明確に開示され、一般の読者が十分に理解できるようになっている
コンテンツがCanvaの適切な利用ポリシーまたはこの条件に違反していない
他の人を不快にする可能性のある出力を共有しない
たとえば利用者とAIの間で下書きや編集などの相対的な役割を詳細に説明する必要があり、コンテンツに対する最終的な責任を負う必要があります。
デザインしたものは他のものより公開などをする機会も多いと思うので、これらのポイントについては特に考慮しておくのがよいかもしれません。
Disclaimer
免責事項としては、出力の正確性や完全性、信頼性について保証せず、またエラーなどに起因する責任も負わないとのことです。
また、出力に含まれるアドバイスや正確性に依存する前に、専門家からの独立した助言を受けることが勧められています。
おわりに
今回はCanvaのAI利用に関する条件のポイントを整理してみました。
noteのサムネイルを作る際にCanvaを使っている人もいるのではないでしょうか。その際にText to Imageを使うこともできると思いますので、利用する際には確認しておくようにしましょう。
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