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わたしにとっての宝物 〜 オリジナルの価値が生まれる瞬間 〜

今回は、わたしが大切にしている二つの指輪のお話です。

これは、大好きなおばあちゃんが亡くなったとき、祖母の “宝石箱” から出てきたもの。

一つは一周ぐるりと彫りが入っていて、キラっとする細いリング。
サイズが大きいので、もう一つのリングを重ねづけして抜けないようにしています。

そして、そのもう一つのリングは、シンプルな平たい甲丸リング。
重ねて貼り合わせたような繋ぎ目に、たくさんの細かいキズ。
いびつに変形してしまった使い込まれたリングの内側には、祖父のイニシャル “K.S.” が掘られています。

祖母が亡くなる前の3年間、祖母が入院している病院へ毎日通っていたわたしに、母が譲ってくれました。
それ以来、わたしのお守りとして、いつも左手の人差し指にはめています◡̈⃝︎⋆︎*

(この指にはめているのは、サイズの合う指が人差し指しかなかったから)

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いびつでも、キズだらけでも
指に触れる度に安心感を与えてくれるこの二つの指輪が、わたしにとっては祖父母の温もりを感じられる宝物です(*´˘`*)♡


もしこれがお店に並んでいたとしたら、
きっと誰にも選ばれることなく置かれたままだろうと思う。

けれど、祖母が大切にしていたものだとわかった瞬間に、わたしにとっては特別なモノになる。

だとしたら、
モノには、思いが吹き込まれた瞬間に、物質的な価値以上のオリジナルな価値が生まれるのだと思いました。

そんな、誰かにとっての宝物となるものに、
ジュエリーのデザインを通してお役に立てたら幸せだな♡と感じます。


ある方が言ってくれたこと✩︎⡱
高校まで静岡で育ったわたしを祖母の居る金沢へ導いてくれたのは、天国にいる祖父だと。
祖父のお陰で祖母と楽しい時間を過ごせたことに感謝しています⑅︎◡̈︎*

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