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読んでみた(過去のレジメ集)

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2022年5月の記事一覧

読んでみた:スティーヴン・バクスター The Time Ships(『タイム・シップ』中原尚哉訳)

【現時点での注釈】本稿は、SFマガジンにわたしが一回のみ書いた〈SFスキャナー〉の記事だが、どの号に掲載されているのか、自宅の腐海のなかに現物が埋もれていて不明。たぶん 1995年後半に書いた文章だろう。四半世紀以上前の文章だが、いまとほとんど文体が変わらない気がする。原稿のプリントアウトが出てきたので、入力し直した。(2022年5月11日記す)】

 まもなくハヤカワ文庫SFから出るバクスター待

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読んでみた(過去のレジメ集):クリストファー・プリースト The Affirmation (1981)

【現時点での注釈】未訳のプリースト長篇のなかで、たぶんこれがもっとも優れている作品であり、翻訳されないのが不思議でならない。何度か売り込んだものの、タイミングが合わないのか、良い結果が出ていない。死ぬまでに絶対に訳したい本なんだけど、そのまえに寿命が尽きるかもしれないかも。声をかけていただける出版社があるなら、是非! すぐとりかかります!(2022年5月5日記す)

The Affirmation

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読んでみた(過去のレジメ集):クリストファー・プリースト The Quiet Woman (1990)

【現時点での注釈】一時期、プリーストの新作長篇が出るたびに読んでレジメを早川書房の当時の担当編集者に送っていた。このレジメは、1992年12月に作成し、現在は翻訳家として活躍されておられる安野玲さんに送ったもの。当時はFT文庫担当だったかな。いま読み返すと、内容の記憶がまったくない。レジメを書いた本人は気に入っていないようだが、粗筋だけ読むと、いかにもプリーストらしくて面白そうではある。(2022

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読んでみた(過去のレジメ集):ケイト・ウィルヘルム Death Qualified (1991)

【現時点での注釈】過去四社にレジメを出し、玉砕したいわくつきの長篇。最後の出版社では、かなり具体的に話が進んでいて、続篇の版権も取得しようか(その際、続篇以降には興味が無いので、ほかの訳者にまわしてくれ、とも伝えていた)というところまでいったのだけど、最終的な会議で通らず、担当編集者も退社して、結局、訳せずに終わった。作品自体に力はあるのだけど、いまとなればフロッピーディスクが出てくるなど、さすが

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読んでみた(過去のレジメ集):ケント・ハリントン The Tattooed Muse (2001)

題名:THE TATTOOED MUSE (2001年11月)
著者:ケント・ハリントン
出版社:Dennis McMillan Publications
ページ数:288ページ

【現時点での注釈】
 二〇〇一年に扶桑社から二冊『転落の道標』Dark Ride (1996) 古沢嘉通訳、『死者の書』Dia De Los Muertos (1997) 田村義進訳が出て、ノワール好きのなかでそれなり

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