「一万時間の法則」の話

何かを身に付ける時の基準に、一万時間、それに熱心に費やせば何とかなりますよ、というのが言われている。
確認してみたら、これへの反論が山ほど出てきました。

どれを信じれば良いのかわからないんだけどな。
それでも、良い指導教材(教官ではない)に恵まれて、熱心にやって、身に付けたい事とウマが合うなら、一万時間よりも早くに熟達するらしい。

それは嬉しい。まだまだ、身に付けたい事とは色々あるから。
もしくは、自分がそれをやらなくても、それが良い影響を与えるかどうか、判断するために、確認する能力を身に付けないといけない事が沢山ある。

現実に、今も何度目かで取り組んでいる事はある。
天職だと感じている楽器を複数。アコースティックギターが主体。
これと並行して、ヴァイオリンをフィドルとして練習。

ずいぶん昔、某氏がアコースティックギターを弾いて楽しんでいる私に、
「ギターの演奏は良いけど、持続する音が無いね」
という、皮肉をおっしゃった。

現実にはブルースハープと呼ばれる、単音十穴のハーモニカもちゃんと吹いていたし電子オルガンも弾くので、そんな事を言われる筋合いはない。
なお、彼は私の師匠でもなければ、スポンサーでもない。
どちらかと言うと、私の活動の邪魔をする行動をとる人で困らされていた。

そういう人はほったらかしにして良い。自分で好きなやり方、マイペースでヴァイオリンを練習して、自分としてはフィドル弾きの端っこあたりには居られそうな感じに努力中。こういうのは楽しいから、一万時間の法則からは外れた習熟速度(ただし目標はどこかの管弦楽団とかに入る等ではない)を見せていると思う。必要な曲に必要な音があれば良いんだから。

そうそう、好きなミュージシャンにデビッド・リンドレイさんがいらっしゃる。この人も片っ端から楽器と名のつくものを弾く。


最初はバンジョーのフレイリング奏法のコンテストで、何年か続けて優勝したらしい。そしてまた、出場しようとしたら、他の出場者にもチャンスをあげたいから、という理由で、審査員にさせられたそうだ。

このデビッド・リンドレイさん、ギター、フィドル、ブーズーキー、といった所はまだまだ序の口、片っ端から楽器を弾く。
ああいう風になろうと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?