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【ギアレビュー】8年間モンベル ストレッチO.D.パンツ(現O.D.パンツライト)を履いて、


基本スペック

基本的にモンベルのコンセプトであるLight&Fastのコンセプトに則った、軽量で普段使いから登山まで守備範囲が広いパンツになっています。
パンツ生地に主に横方向の伸縮性があり動きに追従する仕様となっているため、履いている間も非常に履き心地がよいです。
公式の情報としては以下にモンベル公式サイトに記載されているものを引用いたします。

●商品情報
抜群の運動性と携行性を備えたパンツです。はっ水性に優れ、軽量で適度なハリ・コシを持つ薄手の素材を採用。縦走時の予備パンツとしても活躍します。
●仕様

【素材】ナイロン94%+ポリウレタン6%・リップストップ [はっ水加工]
【平均重量】264g
【カラー】ブラック(BK)、カーキグリーン(KHGN)、オイルイエロー(OLYL)、ピュアインディゴ(PUID)、タン(TN)
【サイズ】S、L、XL、XXL、XS-L(ロング)、XL-L(ロング)
【スタイル】
生地厚:薄手
フィット:レギュラー(締め付けが少ない適度なフィット感)
股上:普通(動きやすく適度な深さの股上)
【機能】
1WAYストレッチ / ポケット3個(ジッパー付き〈ヒップ右1〉、ジッパーなし〈腰2〉) / ウエストはバックル付きベルトでフィット / フロントジッパー付き

https://webshop.montbell.jp/goods/disp_fo.php?product_id=1105471より
劒岳登山でも使用しました

メリット

履き心地の良さ

生地の伸縮性、運動に効果的なカットがされいているからかとても履き心地がいいです。ゆったりとしたフィット感で足への圧迫感もほとんどなくとてもストレスフリーな履き心地です。

軽量性

モンベル製品のさすがだなと思うポイントですが、かなり軽量です。公式サイトで264gとなっていますが、実際に畳んで持つと軽さに驚きます。
旅行などの際に畳んでもかなり軽量コンパクトにまとまります
実際に履いている際にも足運びが軽く感じられます。

抜群のコストパフォーマンス

ここに書いているメリットを備えながら、他社に比べて圧倒的なコストパフォーマンスを備えています
記事執筆時点の2024年6月現在で現行品のO.D.パンツライトは¥7,590と1万円をきっています。1万円でこれだけの性能を備えたパンツは他に見つけることは難しいと思います
(アウトレット品であればさらに安く手に入ります。)

速乾性・撥水性

化学繊維で作られているので、とても速乾性に優れています。
私は腰のまわりの発汗量が多く、登山中に濡れてしまうことが多いのですが、30分ほど休憩するとパンツ自体は乾きます。
普段の洗濯でも、5月の気候で30分天日干しすれば乾くほど速乾性に優れています。

ウェストベルトの使い勝手の良さ

モンベル製品のパンツを使っていて、感じるのがベルトがとても秀逸だという点です。
着脱がとても軽い力で簡単にできる点、ウェスト幅の調整がしやすい。
この2点のおかげで想像以上にパンツの使い勝手がよく感じられます

外した状態
写真左側のテープでウェストは調整する
この状態で左側に軽く引っ張ると簡単に外れる

シワになりにくい

モンベルの生地の優秀さからか、タンスの中に畳んであってもシワになりにくいです。アイロンをかけずともある程度のピシッと感が保たれるところが個人的に気に入っています。

デメリット

薄手ゆえに冬には不向き

ズボンの厚さはかなり薄手です。このおかげで軽量性が実現できていますが、その反面冬の間は外気が伝わりやすく、寒い思いをしています。
冬の間はモンベル中厚手のO.D.パンツを履いています。

ポケットにジッパーが付いていない(現モデルでは改善)

ヒップにあるポケットにはジッパーが付いているのですが、フロントポケットにはジッパーがついていません。このフロントポケットが筆者にとっては少々浅く感じてしまい、スマホ(特に画面が大きいiPhone Pro Maxなど)を入れて自転車などに乗る際には落としそうだなと感じていました。
現行モデルのO.D.パンツライトでは改善されており、ポケットにジッパーが付いており落とし物の心配がだいぶ軽減されました。

シルエットがダボっとしている

レギュラーフィットでサイズによってはシルエットがダボついてしまうことがあります。
私の体格は、172cmの55kgと痩せ型なのですが、Mサイズを履くとダボついているように見えることもあります。
2本目のパンツはXS-Longを選ぶと、だいぶシルエットはシュッと感じられます。
シルエットに関しては自身のサイズ選びや、お店の裾上げサービスを活用して自身に合うスタイルにすることができます。

実際の使用シーン

個人的に2着所有しています。冬を除く3シーズンで、8年ほど使用しています
夏の劒岳登山から一般縦走、日常生活での使用までいつも使っています。
特に摩耗性が強く、岩場の多い登山で破けることもありませんでした。
もし、使用に耐えられないことがあるとすれば、激しく岩に服を擦り付けるような、ワイドクラックのようなクライミングをする際などでしょう。

劒岳源次郎尾根のような岩場でも摩耗性はよかった
沢登りでも速乾性があるので使いやすい

耐久性

左のものはしわっとなっていますが、8年使っています。
未だに現役で日常使いしています。
右側の方はまだ生地に張りもあります。
おそらく5年間ほどは確実に生地もへたらずに使用できます。
5年目以降は生地のへたりも出てきますが、それ以外の機能は問題なく使えます。

左が8年もののパンツ、右が使って3年のパンツ

洗濯、お手入れ方法

通常の洗濯機の洗濯機で問題ありません。
だいたい5年以上使ったくらいから生地内にポリウレタンが入っているためか、張りがなくなってくるかもしれません。筆者の左側の黒いパンツはだいぶへたって少ししわになりやすくなっていますが、穴も空いておらずまだまだ現役で使用しています。

裾周り比較
登山で汚れやすい裾周りも8年経っても落ちるくらい汚れが落ちやすいのだと思います。

結論

登山、旅行、普段使いで歩くことが多い状況や、旅行時の洗濯など速乾性が求められる状況に持っていくには最高のパンツだと思います。

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