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誇らしく

この連休中「腰痛えなぁ」と思っていたら軽いぎっくり腰になっておりました。なので基本スタンディングで仕事しております。意外に仕事はかどりますよ。
前回の勝利の歌に続き「これどうでしょう?」って思っていること②「誇り」です。

ホームに連れていって:リーズ・ユナイテッド

お正月にAmazon primeで観ました。

本編は古豪英国リーズ・ユナイテッドがプレミアリーグ昇格を目指して2018-2019シーズンを2部に相当するチャンピオンシップを戦ってきた裏側を取り上げたものです。

これ見て「こう言えるようになりてぇ」って思ったのがリーズのオーナーかGMがクラブの目標をチラっと話したシーンです。

「誇り」って良くないですか?
あと、最近かっこいいって思う人ってみんなファンのこと第一に思ってるんですよね。

「インビクタス/負けざる者たち」のネルソンマンデラ

W杯決勝で、南アフリカ代表がニュージーランド代表に勝って優勝した時にマンデラ大統領がキャプテン的な人に言った言葉

「祖国に誇りをもたらしてくれてありがとう」

このシーンも超絶カッコいいんです。

海外だとスポーツを語る上で「誇り」って大事なんでしょうね。

日本だと?

日本だと割と「感動」の文脈が多い気がします。ちょっとウルっとくる系のやつ。

でも感動って瞬間的には良いけど割と一過性のもので継続しない気がします。感動したことって感動した気持ちは覚えているけど、具体的に何に感動したかあんまり覚えてなかったりしません?

あと結果と感動をセットにして期待しちゃうと同じことでは飽きてしまって、もっと良い結果を求めてしまいがちです。その果てが、柔道とかの目標が「全階級制覇」掲げてるけど大丈夫!?って勝手に心配になりますし、リレーって金メダル取らないと感動してもらえないのかなぁとか思ってしまいます。

なんか「感動」って消費されがちな気がしてならないのです。

んで「やっぱ違うかなぁ」と薄々思っている案件があります。

JAAF VISION2017

ほぼ知られておりませんが2017年に日本陸連は2040年に向けた指針「JAAF VISION2017」をまとめました。僕もこの指針策定には関わっていたので数少ない説明できるやつです。僕は基本、こういう地味な案件に関わっております。なので、これの詳しいことはまた改めて書きます。僕の仕事内容になかなかたどり着けずすみません。

▼ JAAF VISION 2017
https://www.jaaf.or.jp/gallery/article/12001/

トップアスリートが活躍し、国民に夢と希望を与える

って書いてあるんですよねぇ。「与える」ってかなり偉そうですよね。「国民」とかね。与えるのは主体は選手でしょ、とか。そもそも夢と希望って。。とか。なんか色々個人的にはしっくりきてなかったのですが。

リーズユナイテッドの「ファンを誇りに思わせること」みたいにカッコよく決められてないですよねぇ( ̄◇ ̄;)

スポーツ庁にもこんな感じで書いてあります。

日本代表選手の活躍は、国民に誇りと喜び、夢と感動を与えるものであり

やっぱ「与える」ものなのでしょうか。誇り、喜び、夢、感動は並列なのでしょうか。でも、国っぽいから良いのかな。陸連は国でもなんでもないから。

誇らしいこと

そもそも人に感動を与えるって結構難しいですよね。でも、「誇らしいと思えること」って心掛けひとつだから、誰でもできて良いんじゃないかと思うわけです。

ラグビーのW杯を通じてラグビー選手たちの紳士な姿は、勝った負けたの喜び以前に誇らしい気持ちになったし。

サポーターがスタンドのゴミ拾ってきれいにして帰る姿とか。負けた相手に対しても拍手を送るサポーターとか。ホストタウンの人たちがもてなす姿とか。

自戒も含め昨年のエンジョイ案件連発した陸上界はやっぱり誇らしいものではなかったよなぁと。

陸連、チーム、選手、ファン、メディア、スポンサー、審判、家族・・・それぞれが陸上界を誇らしくする主体だと思えたらなぁ。わざとやる必要はないけど。

陸連を受ける時の面接で「陸上ってスポーツ界の中でランクつけるとしたらどれぐらいだと思いますか?」って聞かれて僕は「野球、サッカーの次ぐらい」って答えたんですけど、面接官は「もっと下でしょう」的な反応だったのを覚えています。

その反応見て、もしかして陸上界の人、陸上人であることに自信ない人多いんじゃないかなぁと思いました。

だから与える云々とかじゃなくて、陸上人であることを誇りに思えるようなことを色々やってみてはどうだろうかと思っているのです。

お金もったいないのでサポートしなくて大丈夫です。笑