最近のお仕事

「陸上競技を考える」ということを書いたら、考えたことが実際に起きてしまうことが多々あり、色々な人に迷惑をかけてしまいそうだったのでやめました。気付いたらフォロワーもたくさん増えていて書きづらくなってしまいましたし。
僕の仕事はニュースになりずらい地味な仕事が多いので安全地帯の情報を書いていこうかと思います。
ジャパンレースディレクターズミーティング(JRDM)の開催
「コロナ禍でのロードレース開催」をテーマとした『ジャパンレースディレクターズミーティング2020(JRDM)』を、10月19日(月)にオンラインで開催しました。
この会議は例年東京マラソンの前日に、全国のロードレース主催者が集まって陸連の取り組みの共有や、課題について情報交換をする場となります。昨年はコロナの影響で中止になり、今回代替としてオンラインで開催をしました。

会議は僕が司会進行をしたのですが、久々に声を張ってむせ返って中断したところと、登壇者の肩書きを間違えたところをカットとして全てYouTubeにアップしておりますので、是非ご覧ください。

陸連はTrack&Fieldの大会は陸連職員も現場の運営に携わっていますので、自分たちの言葉で語ることができます。
ただ、ロードレースはほとんど携わっていないので運営の細かいところまでは分かりません。そこで、陸連の主催大会である福岡国際マラソンの運営を行う朝日新聞さん、名古屋ウィメンズマラソンの運営を行う中日新聞さんにご協力をいただき、加えてラジオの繋がりで湘南国際マラソンの比企さんにもご協力いただき、準備状況についてお話いただきました。
僕なりのチャレンジとしては、一方的なプレゼンになってしまうと面白くないし、逆に参加者から突拍子もない質問が出てきてしまうとゲストスピーカーも答えずらいと思いましたので、僕が司会進行しながらラジオっぽくみんなが聞きたそうで答えやすそうな質問をしてみました。
陸連のガイダンスは厳しいという意見を聞きますが、陸連の大会を開きたい気持ちが伝わればなぁと思います。

長野マラソンが定員の80%で開催
市民マラソンの運営に対して陸連は積極的にコミットしてこなかった経緯もあり、市民マラソンにおける陸連の存在感は皆無に近いです。(今がんばってます)東京マラソンはじめ主要な大会の対応に右へならえになりがちなのが市民マラソン業界です。
東京マラソンが秋に延期が決まったタイミングで夏の東京オリンピックまでドミノ倒しのように市民マラソンの中止、延期が続いていってしまうのではないかと、そんな懸念がありました。
そこで注目したのが毎年4月の3週目あたりに開催される長野マラソンです。長野マラソンは長野オリンピックのレガシーとして開催された経緯から陸連とJOCも主催者になっておりますので、陸連も運営にもある程度コミットできる関係にあります。
そこで、陸連の中でも長野マラソンをなんとか開催することで市民マラソンの中止・延期の流れに歯止めをかけるような貢献ができないかという話になりました。
偶然ですが僕が陸連に入って1番深く携わったマラソン大会は長野マラソンです。運営の信濃毎日新聞の皆さんとは良い関係にあり、想い入れもあります。という流れから長野の担当をさせていただくこと希望しました。
長野マラソンの開催決定となりましたが、とはいえ陸連も僕も大したことはやってなくて、現場の信濃毎日新聞さんや地元長野の方々が開催を調整を重ねてくださったおかげです。
なので決して陸連が手柄を取りたいということではなく陸連の主催大会である長野マラソンが開催を決めたぞ、ということが他の市民マラソン大会の良い意味での右へならえになれば良いなぁと思っております。
マラソン大会は公道を使うので街中の人たちを巻き込んだ一大イベントです。昨年長野マラソン開催中止を検討する会議へ向かう道中でタクシーの運転手さんから「長野マラソンは長野県内でも1番大きなイベントだから中止になってしまうと後に続くイベントが全部中止になってしまってタクシー業界には大打撃なのでなんとかならないですかねぇ」という話がありました。(長野のタクシーの運転手さんはお喋りな方が多い気がして好きです)
それ以来僕の中で、おっちゃんゴメンという気持ちがず〜っと心に残っております。ランナーの為にという気持ちもありますが、あのタクシーのおっちゃんの為にも頑張りたいなという想いです。長野マラソンを通じて長野が活気付いてくれたら良いなぁと思います。
長野を皮切りに、春先からの大会はできるだけ開催できるように主催者の人たちと地道に連絡を取り合っていく予定です。
一方で陸連がやろうと言ったから大会が開催できるなんてそんな簡単な話ではないとも思っています。マラソン大会は影響範囲が大きい分、ランナーの存在や大会自体をポジティブに思わない人たちもたくさんいますし、そうした考えにも向き合いながら慎重に開催可否を検討をする必要があります。また、ただでさえ準備が大変だし、お金の面でも赤字に近い状況の大会がほとんどなので、感染対策で準備の手間も追加の経費もかかるし定員削減で収入も減るし、無理なら無理で早めに決断してしまった方が良いとも思っています。開催を決めると地元地域から開催を中止するとランナーから厳しい意見が飛んでくる難しい立ち位置にあるのが今のロードレースの状況だと思っています。
withコロナのはじめの1歩、2歩は歩き出せた感があるのですが「春先からオリパラまでどうするか?オリパラ終わったらどうするか?」みたいなことが僕の仕事の1番のテーマです。これから陸連や大会がどんなメッセージをどんなタイミングで発信すると、みんながイイネしてくれるのかなぁというのを考えて、陸連の上の人たちや大会主催者を説得するのが最近の僕のお仕事です。
相変わらずラジオのテーマとは全然関係ないことをやっております。

お金もったいないのでサポートしなくて大丈夫です。笑