1ヶ月で学び直す「数学Ⅱ」

 これは,学校で「数学Ⅰ」を履修したけれど躓いてしまった人が学び直すためのアドバイスです。初学の方は想定していません。

 「数学Ⅱ」では,「いろいろな式」,「図形と方程式」,「指数関数と対数関数」,「三角関数」,「微分と積分の考え」の5つの項目を学びました。学び直しであれば,各項目を独立に学習することが可能です。ただし,各項目ごとに纏まりがあるので,項目ごとに集中して学ぶとよいでしょう。「微分」と「積分」は,この順であれば分けて学ぶことも可能です。

 数学があまり得意でない人は,「三角関数」,「いろいろな式」,「図形と方程式」,「微分と積分の考え」,「指数関数と対数関数」などの順序が学びやすいかも知れません。「三角関数」を頭に置いたのは,「数学Ⅰ」で学んだ「三角比」の拡張なので取り組みやすいと考えたからです。
 「三角比」が苦手だった人は,「いろいろな式」,「図形と方程式」,「微分と積分の考え」,「三角関数」,「指数関数と対数関数」のような順序にして,「三角比」を復習してから「三角関数」を学習するとよいでしょう。

 数学の学習は言語(外国語)の学習と同様に,毎日継続することが効果的です。1日の学習時間は長い必要はありません。自分の集中が保つ程度の時間で十分です(とは言っても,90分くらいは続けないと苦手分野の克服は難しいでしょう)。

 具体的には,教科書を読み進めながら例題を解いていきましょう。まずは,解答を見ないで自力で解いてみます。きちんとノートに解法と結論を書くことが必要です。5分くらい考えて方針が立たなければ解答を読んで考え方を確認しましょう。その上で,例題の下にある問を真似をして解いてみましょう。
 自力で解けた人は,次の例題に進んで構いません。類題を解く余力のある人は問も解いていきましょう。


高校生,受験生に物理を教えています。