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難しいことほど、入り口を楽しく。

先日した失敗について書こう。

今シーズンは冬らしからぬ暖かさに見舞われ、雪がほとんど降らず、通勤が異常なほど楽。立山連峰も真っ白にはならず、ましてやそれより標高の低いスキー場はなかなかオープンできない状態が続いた。

「雪がないとなんだかさみしいね」

「雪降った!スキーに行こう!」

と例年通りなら、寒がりで極度の冷え性の私が絶対に口にしないことを言い、建国記念の日にウキウキでスキーに行った。

実は、子ども連れでスキーに行くのは今回が初めて。ウェアは購入済みだが、子ども用スキー道具はレンタル。私たち夫婦は滑ることができるけど、子どもには教えられないから「すぐスクールに入れて、プロに上手に教えてもらってボーゲンぐらいできるようにさせるぞ作戦」を実行・・・の予定が、丁度スクールが午後のレッスン開始まで1時間ほど休憩に入ったところ。

まあ、子どもたちにちょっとスキー履かせて、感触だけでも慣らしておこうか……

30分後。

次男:スキーと靴が重くて、思った通りに動けないので、キレる。長男:平らなところで遊んでいたつもりが、いつの間にか後ろ向きに斜面をズルズルと滑り落ちて行ったところを、パパに助けられて戻ってくるも「もう帰る」と泣き出す。

やってしまったのだ。親として一番ダメなことをやってしまった!新しいことを、楽しく取り組ませるための第一歩を台無しにしてしまった。もっと慎重に、イライラや恐怖感なんて与えないようにするべきだった。

さて、レッスンの時間。子どもたちを何とかなだめて、各インストラクターにここ1時間ほどの事情を話し、引き渡した。

そこからは夫婦揃って子どもらの様子を見つつスキーをした。……ストックいらないの?……片足ずつ滑る感触掴むのか……インストラクターが子どものスキーを持って移動してる……スキーの先端に何か?つけて滑ってる……あの補助具があれば、初心者でもハの字を崩さないで滑れるんだね〜。……40分経たないうちにリフトに乗ったよ!!……インストラクターってすごい!斜面を逆向きに滑りながら指導してるよ!

午後3時、レッスン終了時間。長男も次男もやりきった、いい笑顔でスクール本部前に戻ってきた。2時間前とはうって変わって「スキー楽しかった!また来たい!」と口々に言う。

「初めは楽しくするのがいいんです。スキーを嫌いにさせないことが一番大事なんです。今日は、本当に美味しいところだけやりました。これから、徐々に難しいことも取り組んで行けるようになるといいですね」

と長男担当のインストラクターが仰った。やっぱりプロに頼んでよかったね。また個人レッスン頼もう。

 難しいことほど、入り口は楽しく。スモールステップも忘れずに。これは、子どものセラピーで自分がいつも心がけていることと一緒。なのに、自分の子どもに対しては、中々行き届かなかったりする。子どもには期待しすぎてるのか。反省。









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