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国政地図土石流前夜

10/31日衆議院国政選挙結果が出た.こんなもんだ,という人が多いだろう.しかし,国会運営の数の論理には関係ないが,目立ったものがある.国政地図土石流前夜とも見える.

■ 退場


引退者は30人ほどらしい.目に付いた.

大島理森(青森)
赤松広隆(愛知)
伊吹文明(京都)
塩崎恭久(愛媛)
照屋寛徳(沖縄)

二階のようにブッチギリ高齢で段違いの票差で存在感を示した者もいれば,落選で目立った者もいる.(小選挙区)

小沢一郎(岩手)
中村喜四郎(茨木)
海江田万里(東京)
石原伸晃(東京)
甘利明(東京)
辻元清美(大阪)

大阪は維新が自民票を喰って,その余波で元気なオバチャンが沈んだ.

■ 土石流前夜


政権与党は選挙結果の総数だけ見れば,上出来だったろうが,これで安泰とは誰も感じていないだろう.引退者・落選者を見れば,世代交代というより,野党を含めて,少なくとも山崩れ土石流前夜の感がする.

上に名を挙げた人には立派な人もいる.大きな石が音を立て始めた.その下の地盤が流動化しているのだろう.後から来る風景はどうなるのだろう.維新は保守流動化の先駆けかも.要するにポピュリズムがもっと目立つようになるか.労組バックの政党は限界集落化か.

つまり,底流としては自民も立憲もダメ.辻元まで沈んだのはこちらの古くなってる頭を叩かれた感.ますます古い常識が通用しなくなった.蓮舫と違って有能で支持者もはっきりしているが,与党非難だけではダメなんだろう.辻元は非難の上のレベルの批判だが,それでもダメということか.

■ 論点化 政治家給与を律する


では,何が論点か? 

一つは,古くて教えてもらったスローガンしか無いサラリー目当ての政治家は対象外だということ.金権政治以前の問題.

選挙権者の多くは貧困化のループに入っている.その中での政治家の立ち位置は,マスコミが教えてくれる政策や裏金筋の御用聞きではなく,先ずは自ら相応の身を切ること.

つまり,政治家給与ゼロか高くても基本給500万円に抑えること.他に脳が無くとも,誰でもできる.これが出発点.

今後の方向予測.
0) 遺物廃棄
1) 組合系縮小
2) 保守?系メタボ化

0) 辻元が沈んだのは残念.あれが象徴なんだろう.他の遺物は論外.未だ残ってる分も,腐って迷惑をかける前に,早急にゴミ集配車を向けるべき.

1) 共産党他の協力を得た上での立憲民主のあの数字.協力が,無ければもっと悲惨だったかも.ベースとしては進度はともかく組合系は皆,社民の後を追うだろう.1人当選か多くてせいぜい数十,今の維新並み.

2) 甘利が典型.要するに自分の金絡みしか関心なく,開き直りの自覚すら無い.国民の代表,公人とは何か,教育が必要.日本は外国に比べ元々所得格差の小さい国.金持ちになりたければ自力で商売をすれば良い.政治家は国民のためにあるもので主権者国民から選ばれる者だから,政治家給与は自ら国民平均所得にすべき.

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