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スポロレが8カ月で2本買えた話_その1

はじめの2週間

これは、平凡な会社員である僕がロレックスのプロフェッショナルモデル、そうスポロレを正規店で8カ月の間に2本購入できた実話です。とはいえ、これを読めば必ず正規店で欲しいスポロレが買える、という類のものではありません。とはいえ、まったくなんの役にも立たないとも思いませんが。
へぇそういう考え方や行動の仕方もあるんだな、くらいの気持ちで読んでいただけたら幸いです。

最初に自己紹介します。
僕は東京に住む50代の会社員。平均以下の身長・顔面・年収の陰キャです。
ロレックスマラソンの範囲は東京23区内、大阪市内、京都市内です。実家が大阪の京都寄りにあることと、仕事で大阪に行く機会がちょくちょくあるので、その時にできるだけ時間を作って、またはあらかじめ時間を空けて予約して正規店をまわってます。(抽選は滅多に当たりませんが)

さてことのはじまりから。私がスポロレを探しはじめたのは2023年1月。店頭にはスポロレはおろか、ほぼなんもない状況でした。はじめの2週間は、ろくに情報収集もせず、行き当たりばったりで正規店をまわっていました。店員に「月曜日は入荷がないですよ」とか「午前中は確率低いですよ」などと今となっては「?」なことを言われて軽~くあしらわれていました。

何回も店舗をまわっていく間に、メンタルが薄くしかし確実に削られていきます。デイトナマラソン民、エルパト民にはきっと共感いただけると思います。しかしいちいち凹んでたら、一生スポロレを手にすることはないと思って、なんも考えないようにして愚直に探していました。そう、なにが「愚」だったかというと、ざっくり「スポロレ」を探していたことです。「かっこいいから」とか「憧れだから」程度の茫漠とした気持ちだったわけです。しっかりと自分自身に対して「Why」を重ねて深堀りすべきだったのです。「なぜロレックスが欲しいのか」「なぜ今なのか」「なぜロレックスじゃないといけないのか」「なぜそのモデルなのか」「なぜその色なのか」「なぜその素材なのか」「いつどんな時に着ける」「どんな服装に合わせる」「季節は」くらいはスラスラっと言えるようにしておくべきでした。完全に準備不足だった僕は店員とカンタンな会話すらできなかったのです。

現実的になにが欲しい?

3週目に入るにあたり頭を整理することにしました。デザイン、使い勝手、コーデ、予算、予算、予算、予算、予算、いろいろと検討した結果、狙うモデルをサブマリーナノンデイトSS(114060)に決めます。なんでサブマリーナ?なんでノンデイト?日付要らない?どうせしんどいならデイトナを狙わないの?予算以外で悶々と自問自答した結果、シンプルでシンメトリーなデザインが好き。普段の服装がカジュアルで黒が多いので馴染む。一応ダイビングのライセンスは持ってる(何十年も使ってない)。価格低め。比較的人気薄かも。デイトナはハードル高すぎ…というまあまあ安易な理由で決めました。
勝手に穴馬だと思っていた114060。しかしそうカンタンに買えたりしません。新宿、池袋、銀座、日本橋、めんどくさいけど六本木と、平日休日問わず時間をつくっては正規店をまわれど、ほとんどが希望を伝えると瞬時に「あいにく」で、たまに在庫確認からの「あいにく~」の日々がつづきます。

4週目。このままだとずっとこのまま。なんかを変えないといけないと思いながらふと鏡の前に立って考えた。もし自分が正規店の店員だとして、この人にスポロレを売りたいか?
「売りたくないな」一瞬で答えがでた。
まず明日からきれいに髭を剃ろう。近いうちに散髪行って、爪切って、運動をはじめよう。あと正規店に迷彩の軍パンやフリースパンツで行くのはやめようと決めた。そしてほぼ確実に無意味と思いながら、その日の夜から腕立てをはじめた。これには理由があってスポロレを求めるのに、まったくスポーツの雰囲気がないのはどうかと思ったからです。なんでもいいからスポーツっぽいことをしようという???な理由。

つづく

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