私選 #315な本 High×Joker編

今回はHigh×Joker編ですよ〜!

★High×Joker
青春の結晶。モバイル版においてどれだけアイドルをやっててもメンバーのお誕生日を部室で祝ってるのが眩しい。
どうしても先にシャニマスに触れたために放課後クライマックスガールズを思い出してしまうし、お互いの曲交換して歌ってほしい。放クラ曲を歌ってもらうなら「太陽キッス」がいいな……タオルブンブン曲交換してくれ……。

🔴伊瀬谷四季
喧しくてかわいい。
それだけじゃなくて牙崎漣のようなちょっと難しい(?)相手に対してスルッと距離を詰められるコミュニケーションスキルをお持ちの様子。中学生の頃はあんまりいいことなかったようなことを言っていたけど、環境が変わって本来の自分のいいところを出せるようになったタイプなんでしょうか。
麗さん含めて3人でカラオケに行ってるカードイラスト(麗さんオフショット)があまりに良い。越境曲とか出ませんか。

青谷真未「水野瀬高校放送部の四つの声」(ハヤカワ文庫)

校庭に響いたマイクの音を偶然耳にし、衝動的に放送同好会を立ち上げた元野球部の巌。一人気楽に活動をするつもりだった彼のもとに、放送の全国大会を目指す1年生ふたりが入部。更に訳ありの2年生も入部し、部としての活動を余儀なくされる。4人がそれぞれ抱える悩みやままならない思いが、部活動の中で解きほぐされていく。

今打ち込めるものがない空っぽの心に新しい音が響いて一歩を踏み出すあたり、本書の主人公と四季くんがオーバーラップするなと思い選出。
登場人物それぞれが部活動を通じて自分たちの抱えているものに向き合い、乗り越えていく姿は315プロそのもののようで爽やか。

🔴秋山隼人
君はもう普通にモテてるんじゃないかと思うんですがどうなんですかね。なんとなくお兄さんとか春名くんが目立ってキャーキャー言われてそうな雰囲気だし、そういうわかりやすいモテを求めてるんだろうか……。
私はアニメのS.E.M回の、先生方がぶっ倒れてるのを見て春名くんと叫んでたシーンとライブを観に行った後の「だって〜〜〜」と泣くシーンが好きです。

越谷オサム「階段途中のビッグ・ノイズ」(幻冬舎文庫)

先輩が不祥事で退学処分になったことで廃部されることになった田高(でんこう)軽音楽部。主人公の神山啓人(ギター担当)と幽霊部員の九十九伸太郎(ベース担当)の直談判により、予算の支援がないことや誰もやりたがらないであろう顧問を探すこと、何らかの成果を残すことを条件に活動を認められる。目指すは文化祭の「田高マニア」でのライブ成功。部室もなく屋上までの階段のスペース「部段」で練習するも、他の生徒から「うるさい」とクレームがきたり、当たりの強い教師と衝突したりと前途は多難。果たして啓人たちは文化祭でライブを成功させることができるのか――
今後とも「アイドルマスター SideM」をよろしくお願いいたします。

見てくださいよこのハイジョそのもののような青春小説。熱くて爽やかで恋も友情も全部入り。オフスプリングを大きな音で聴きたくなる。
なんなら主人公の名前もちょっと似てるじゃないですか。神山啓人と秋山隼人。読んでほしいし演じてほしい。

🔵冬美旬
彼についてはSideMに触れる前にうっすら知ってた。平沢進関係で「以前P-MODELにいた元メンバーに似てる」とファンの間で話題になっていたので……。
真面目で堅いけど、サイバネゼロのお仕事で憧れの都築さんと共演するにあたってテンション上がってる様子は年相応で可愛いと思う。
サイスタだと純文学関係のお仕事をしているのを見かけたけど、エンタメ小説も読んでくれるのだろうかと思いつつ、以下を選出。

米澤穂信「さよなら妖精」(創元推理文庫)

1991年、高校3年生の守屋と大刀洗は雨宿りをしているユーゴスラビアの少女・マーヤと出会う。知人を頼って来日したもののその知人がすでに亡く、途方に暮れていた彼女を助けたことで、守屋たちとマーヤの交流が始まる。滞在期間2ヶ月、マーヤと日本の高校生たちの瑞々しい青春の日々と異国の少女が見つめる日常の謎。そしてマーヤは帰国することになり――。

米澤作品に出てくる男子高校生の、ちょっと賢くてでも夢中になれるものがなくて、なにかのきっかけでそれが変わっていくけれどまだまだ青い……というような雰囲気が冬美旬くんにとても似合うと思って選出。というか読んでほしい。

宮下奈都「羊と鋼の森」(文春文庫)

高校生の外村はある日、体育館のピアノの調律に来た調律師の板鳥に出会う。それまでピアノを弾いたこともなかった外村だが、板鳥の調律によって変わったピアノの音色に魅せられ、調律師になりたいと頼み込む。その後調律師となった外村は、板鳥や職場の先輩、仕事先の双子の姉妹との出会いを経て調律師として、人間として成長していく。

ピアノの調律についてどれくらいの周期でやるものなのかはわからないのですが、旬くんもお家のピアノを調律してもらうことは幾度かあっただろうなと思い選出。
そういった題材もいいし、作品自体の持つ静謐な雰囲気がとても彼に似合いそうだなと。

🔵榊夏来
二言目には名前を出すあたり、幼馴染の旬くんを相当非常に大切に思ってる……のかな?
そして彼のマイペースな言動を「ミステリアス」に持っていくプロデューサーの手腕、嫌いじゃないです。

米澤穂信「本と鍵の季節」(集英社文庫)

図書委員の「僕」こと堀川次郎は、利用者のほとんどいない図書室で同じ図書委員の松倉詩門と当番を務めている。図書室で暇を持て余す二人のもとに転がり込んでくる様々な謎。それらを協力して解決していくうちに、ただ当番が一緒なだけだった堀川と松倉の関係性が変わっていくが――。

基本的に言動の温度が低い夏来くんもまた、米澤作品が似合いそうだなと。二人して交換して読んでてほしい。
そして旬→堀川、夏来→松倉の会話劇を想像してしまう。

🟡若里春名
勉強は苦手だけど生きる力が強いタイプなのか? 卒業までなんとか頑張って欲しい。ポプマス自己紹介での「ピッチピチの18歳でっす」の言い方が好き。

倉知淳「幻獣遁走曲 猫丸先輩のアルバイト探偵ノート」(創元推理文庫)

筋金入りのお調子者な名探偵・猫丸先輩(※彼については彩の項で語らせてください)が珍獣捜索隊、松茸狩りの案内人からヒーローショーの怪人役と、一風変わったアルバイトに明け暮れる中で出会う謎を愉快に解決していく連作短篇集。

いろんなアルバイトに精を出す春名くん向けだろうと思っての選書。特に「たたかえ、よりきり仮面」はヒーローショーもののあたたかい一編なので、輝先生やピエールくんも交えてワイワイ読んでほしい。

そういえばTwitterの315な本タグで見つけた博多のHMVさんはユニットごとの選書で、POPの枠色からしてBeitイメージで同書を選んでいらして嬉しくなりました。

選ばれた店員さんと全体的に趣味が近い感じがしてニコニコしてしまいますね。

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