私選 #315な本 W編

今回はW編です!

★W
アイマスの双子の系譜だ! あと散々「孫」って言われてますね。かわいいから?
S.E.MのCDドラマパート(SLのやつ)で事務所の掃除に巻き込まれてたのがとてもよかった。お腹いっぱい焼肉を食べてほしい。しかし彼らに奢る硲先生のお財布は大丈夫なんだろうか……。

蒼井兄弟はお互いの得意なことでお互いの弱みを補う感じなのかな、という印象を抱いたので、そういう観点で本を選びました。

🟡蒼井悠介
誰とでもすぐ仲良くなれる天真爛漫なお兄ちゃん。一人称がカタカナで「ナイスなパフォーマンスに見とれなよ!」の方。
いつもカッコいい必殺技の話をしてくれる。マンガで見たオーバーヘッドキックとかめちゃくちゃ練習したタイプかな。膝は大丈夫らしいけどあんまり無理はしないでほしい。

岡崎琢磨「道然寺さんの双子探偵」(朝日文庫)

福岡県の夕築市にある寺院・道然寺。そこに住まう若和尚・窪山一海が巻き込まれる謎を解決するのは中学2年生の双子。「寺の隣に鬼が住む」が信条の「人を疑う」レンと、「仏千人神千人」が主義の「人を信じる」ラン。性格が正反対の双子たちは、それぞれの論理で事件の謎に挑む。

SideMアニメを観たときの二人の性格の違いの印象が強く、前述の通りお互いの得意で弱点を補い合い、真価を発揮するタイプなのかなと思いこちらを選書。道然寺の双子はそれぞれが性善説と性悪説でものを見るので、同じ謎でも導き出す答えが違う。先にどちらかが推理した解答の間違いにもうひとりが気づいて真相に辿り着く、という二重の推理も興味深い。梅ヶ枝餅など出てくるおやつも美味しそう。

🔵蒼井享介
人見知りで世話焼きな弟くん。知恵の輪。
一人称が漢字で「クールなパフォーマンスにシビれなよ!」の方。眼鏡を外されるとどっちがどっちかわからなくなるけど、眼鏡がアンダーリムフレームなのは個人的にとてもいいと思います。
モバイル版でものすごくPのお世話を焼いてくれるし、2021年の新人時代にウェディングイベントに直面してびっくりしてしまったのもいい思い出。

青崎有吾「ノッキングオン・ロックドドア」(徳間文庫)

不可能(How)専門の御殿場倒理、不可解(Why)専門の片無氷雨。探偵2人が看板を掲げる探偵事務所「ノッキンオン・ノックドドア」。その名の通り、インターホンもノッカーもない入り口の扉を叩く音から訪問者を推理するシーンから始まるミステリ連作短篇集。互いの得意分野を発揮してふたりでひとつの謎に挑むダブル探偵もの。

こちらは双子ではないけれど、相棒でライバルな探偵二人が織りなす小気味よいミステリ連作。蒼井兄弟を当てはめるならどっちがどっちかなと考えながら読むのも一興。やってほしいねダブル探偵。
著者の名前に「青」が入ってるのもポイント。

そして選書にも入れた、どうしても外せなかった双子ものを1冊。Wのふたりで読んでほしいのはこちら。

宮部みゆき「ステップファザー・ステップ」(講談社文庫)

(あえて荒川弘表紙版のリンクを貼りましたが、今は新装版が改めて出ています)
雷の夜、新興住宅地に建つ一軒の家に泥棒が落ちてきた。泥棒を助けたのはこの家に住む中学生の一卵性双生児の兄弟。両親はそれぞれ愛人と駆け落ちして、今はふたりだけで住んでいるという。そんな彼らに父親役を迫られた泥棒と双子の奇妙な疑似家族が成立する――。

言わずと知れた不朽の名作。いや蒼井兄弟と山下次郎でめっちゃ観たいね?!?!
交互に同じことを喋る双子やってほしいし、それに振り回される次郎ちゃん観てニコニコしたい。

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