私選 #315な本 もふもふえん編

今回はもふもふえんですよ〜!


★もふもふえん
全員小学生の男の子ユニットか……とキャストを見たら全員成人男性で驚いた。ひと昔かふた昔前なら女性が演じてたんだろうな、と思う。それにしても声優さんってすごいね。
そしてサイスタのMVがあまりにかわいい。

🔵岡村直央
実力はあるけど基本的に引っ込み思案で自分では芸能界向いてないと思ってて、でもお母さんのために頑張る感じ……ですか? あまりに健気……。
サイスタでフルコンした時に嬉し泣きしてて、このピュアさを守らなきゃ……という気分になってしまう。泣かないで……。

道尾秀介「シャドウ」(創元推理文庫)

「そう、だから僕は凰介。鳳凰って、鳥の中でいちばん偉いんだよ」

道尾秀介『シャドウ』創元推理文庫 273頁

小学5年生の凰介は母親を病で失う。父とふたりだけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺し、次々と不穏な出来事が起こる。また凰介自身も、母親の葬儀の後に突然思い出した謎の記憶に悩まされることになる。

  直央くんって道尾秀介の描く少年が似合いそうだな、と思っての選書。全体的に気持ちのいいテーマではないのだけれど、終盤の核心に迫る少年少女の描写が好きで、凰介くんを演じる直央くんが見てみたいな、と思った。


🔴橘志狼
「オレがいっちばーん!」がかわいい。たくさん食べてでっかく育ってほしい。
名前通りのオオカミ担当だけど、狼系(?)の握野よりデッカイ猫科系統の牙崎漣のほうと親和性が高そう。なんかそんなカード絵を見た気がする。エムステか何かの。食べ物奪い合ってそう。
ライバル(直央くん)には勝ちたいけど、相手に元気がないと張り合いがないというようなことを言うのでニッコリしちゃう。

森絵都「DIVE!!」(角川文庫)

いまどきの男の子たちはやわらかい。だからすぐに傷つく。けれどもふしぎな弾力をもってまたすぐによみがえる。

森絵都『DIVE!!』上巻 角川文庫 194頁

中学1年生の坂井知季が通うダイビングクラブは、赤字経営による閉鎖の危機が囁かれている。クラブの存続の条件はなんとオリンピック出場。突然現れた新コーチ・麻木夏陽子のやり方に反発しながらも、とある喪失を経た知季は勝ちたいと強く願い、誰にも真似のできないスーパーダイブへの道を歩み始める。

  10メートル下のプールに向かって時速60キロで飛び込む、着水までわずか1.4秒の間に魅せる空中演技の正確さと美しさを競う競技。そこで誰もなし得なかった4回転半に挑んで勝ちたい、というキラキラとした熱さが志狼くんに似合うかなと思った。
  勝負の一瞬に最高の演技をしたいし、しなければならないのはスポーツにもダンスや演技にも通ずるのではないかと。

  少々色っぽい描写もあるな……と思いつつも、以前は講談社青い鳥文庫から出てたこともあるから児童向けということで大丈夫でしょう。何の心配か。


🟡姫野かのん
かわいいの権化。
恐らく成長して身体が大きくなると彼の思う「かわいい」が遠ざかってしまうことを危惧してるっぽい?けど、モバエムのイベントでは「大人の男性でもかわいい人はいる」ということに気づいてて良かった。そうそうそうだよ315プロにはいろんなかわいいがいるんだよ。

原田マハ「ランウェイ・ビート」(宝島社文庫)

「そう。誰だってカッコよく、カワイくなれる。誰にでも『ポテンシャル』があるんだから」

原田マハ『ランウェイ・ビート』宝島社文庫 51頁

ある日青々山学園に現れたオシャレな転校生・溝呂木美糸(ビート)は、クラスのいじめられっ子・ワンダのファッションを大改造してクラスの人気者となる。さらに急に知らされた土地の買収による学校の廃校を回避するべく、変身したワンダはビートはもちろん、ファッションに興味のない女子やクラスの女王様の現役モデル、女王様の腰巾着たちも巻き込んでビートのデザインによるファッションショーを計画するが……。

  誰でもカッコよく、カワイくできる。成長したかのんくんならそういうことが自信を持って言えそうだなと思っての選書。
  原田マハのものする携帯小説なので、「(殴)」などの独特の表記だったり、物語の展開の早さだったりといったところはいかにも携帯小説らしいけれども、誰かひとりがみんなのポテンシャルを高め、みんながそのひとりのポテンシャルを高めて助け合う熱さの描写はさすがだし、アイドルのストーリーにも通ずるところがある気がする。

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