
普段全身UNIQLOな人間が、美しい花を咲かせたワンピースを購入した話
「花を着るワンピース」という、素敵なワンピースを購入しました。
大きめの袖にたっぷりと刺繍が入ったストンとしたラインのVネックのワンピース。とても美しい刺繍なので、一度上のURLをクリックしてみてください。こちらのクラウドファンディング、今日が最終日です。
予約販売形式なので、手元に届くのはまだまだ先ですが、届くのが今から楽しみでしょうがない。
以下、サイトから抜粋。
「わたしも何か新しいことに挑戦したい。小さな刺繍工房だからこそ、できることはないか。」
「大手にはできないようなやり方で、世の中のひとを喜ばせることはできないか。」
そして4年目を迎えた今、ずっとあたためてきたプロジェクトを、ついに立ち上げる時がきました。
立ち上げるのは、刺繍を強みとしたアパレルブランド『iCONOLOGY(イコノロジー)』です。
「たっぷりと刺繍が施された服、その刺繍の柄が選べたら、その服はその人の人生にとって忘れられない存在になれるかもしれない。」
iCONOLOGYがイメージしているのは「探究心と深い思考力のある美しい女性」。
シンプルでありながらも女性らしさを引き立てる上品なデザインで、機械刺繍を知り尽くした刺繍工房だからこそできる繊細で大胆な刺繍を強みとするブランドです。
私たちの最初のアイテムは、花の刺繍とベースカラーをセミオーダーできるワンピースです。
カラーを選ぶだけでなく、両袖に刺繍する花まで選んでいただけるのがポイントです。
小さな刺繍工房だからこそできることを考えたときに、強みである柔軟な対応力を生かせば、「好きな色と刺繍の組み合わせをセミオーダーして、自分だけの一着を手に入れる」という贅沢な体験をお届けできる!と閃きました。
めちゃくちゃ素敵じゃないですか…?刺繍工房の作る、刺繍たっぷりのワンピース。刺繍工房だからこそできる、好きな色と刺繍の組み合わせをセミオーダーって……贅沢すぎないか……
こちらを手がけたのは、岐阜の刺繍工房『ユタカ工房』の三代目、加藤 千尋さん。
【あとほぼ1日】#iCONOLOGY の「花を着るワンピース#01」が手に入るのは明日まで!!
— せん(chihiro kato) (@123Chir0) June 20, 2019
現在135名もの方に支援していただき、総支援額は¥24,657,000
たっぷり工場見学リターンや写真刺繍Tシャツリターンも少し残ってます😎https://t.co/YbmF4YvNxh
「刺繍工房がなぜブランドをやるのか」というお話もクラウドファンディングのページに載ってるので是非。自分が手がけたものを喜んでいる姿を見ることができないというのは、なかなか辛いもので…。
私自身、やりたいこととしては、デザイナーさんとの仕事が一番好きなのだけど、それ以外に直接依頼をもらう機会も自分の中でとても大切で。直接感想をいただけるのは本当に本当に励みになるんですよね。。
❄︎
この花を着るワンピースを知ったのは、クラファン開始のまだ前、Twitterタイムラインに流れてきたせんさんの告知ツイートでした。
【ブランド立ち上げます】
— せん(chihiro kato) (@123Chir0) April 1, 2019
岐阜の刺繍工房から、愛を込めて刺繍を贈ります。
ブランドの名は
『iCONOLOGY(イコノロジー)』
です。
第1章は「花を着るワンピース」
5月、クラウドファンディングにてスタートの予定です。
届くべき人に、届きますように。 pic.twitter.com/8fOezABj9O
刺繍の美しさにアカウントをフォローし、ただ眺めて、クラファン開始と共に本気で悩み始めました。このツイートからずっと悩んでました。
1ヶ月以上ずっと。
わくわくしながらツイートを見ていた#iCONOLOGYのクラファンがついに始まった…!ほぼUNIQLOしか着ない私が、どうしても気になって気になってしょうがないワンピース。。
— yuki / 雪書.jp (@_xxyk) May 11, 2019
せんさんの綺麗な刺繍の写真を見てるだけで幸せだったけど、どうしよう…悩みすぎる…
大学生時代はリサイクルショップ(BJや2ndstreet)で500円前後の服を探して買い、その後はユニクロGUしまむらを使い倒す。それでも周りの友人より服も靴の数も圧倒的に少ない。
今もまだ10年前に買ったUNIQLOジーンズがレギュラーメンバー。(ところどころ墨で汚れてるので、持ちがいいわけではない。)
試着せずに服を買ったこともなければ、
服にお金を投資したこともない。
そんな人間が、試着出来ない2万円のワンピースを欲しくなってしまったのです。
服の過去最高の金額は、UNIQLOのダウンコート(15000円弱くらい?)。これも10年使うぞ…!との意気込みでやっと変えた品物。寒いのが本当に苦手なので、ダウンは暖かいものが欲しい…と頑張った。
ダウンで15000円が安い部類なのは当然分かってるし、本当にUNIQLO様様で生きることが出来ている私なんですが…(年々UNIQLO愛が強まっていってる)
そんな私が、機能ではない部分に価値のある服にお金を使おうとしている。私にとって、もう本当に大変な事態です。
❄︎
何にそんな惹かれたかって……
刺繍の立体感がこんなに美しいと知らなかったんだ……
— yuki / 雪書.jp (@_xxyk) May 11, 2019
これに尽きます。
刺繍美しすぎない!?!?!?!?!?!?!?
どんなんだっけ?と思った方はもう一度こちらへ。
ね!?立体感!
書道もなんですが、平面の立体的な美しさに滅法弱くてですね……(書道も素晴らしいものは本当に立体的に表情豊かに見えるんですよ……)
実際に刺繍は服の布地の上に縫うものなので、立体なのは当たり前なんですが……ただ二重になってるってわけでもなく……
布地のレイヤーのZ軸を0、刺繍糸のあるレイヤーを1とすると、布と交差してる部分の刺繍糸は0に限りなく近い。1ではない。
……うまく説明できてる気がしない。
つまり?奥行きがとてもランダムなんだなと。それによってとてつもない立体感が生まれて、本当に花が生き生きと美しく咲く。
それを初めて知って、感動してしまった。
❄︎
クラファン開始した次の日、実はプロジェクト達成してたんです。私は黒とグリーンが選択肢だったのですが、見事売り切れてまして。
(いやまあこの刺繍が2万円って内容としては安いよね……普段から服にしっかりお金かけてる方からしたら即ポチだよね…)
私はすごいすごい!と大喜び。
「プロジェクト達成したし、この価格で買えないにしろ、製品化して買えるようになるだろう。」
と思っていたんです。
その後、追加がきても、あくまで「クラファンで少し安く買う」か「後でゆっくり色んな人のレビューや着用画像とかも参考に、色や花を決めて買う」の二択で迷ってました。
そんなある日、どこかのツイートで、「この形のワンピースは今後出ないかもしれないので、形が気に入ってる方は今回ぜひ」みたいな内容を見かけまして。
あれ??????
もしや、これクラファンで買わないと次ないやつでは????
と焦り始め、この1ヶ月ずーーーっと悩んでました。
ちゃんと「完全受注生産にて販売します」って書いてあるんですけどね。。お馬鹿。。
1ヶ月もあるしとゆっくり考えてたけど、なんだかんだで、2万円のワンピースを買う勇気が出ない。
(金欠だしそのお金を別のものに使った方が……ワンピースなくても生きていけるし…そもそも引きこもりで家から出ないし……せっかく都会に住んでるのに、電車とか友人や家族が福岡にきた時くらいしか乗ってないし…そもそもバッグと靴はプチプラ難しくて全然持ってないし、そっち買うべきでは…うだうだうだうだ…)
そんなこんなで夫に相談したところ、
「服に2万は慣れてないかもしれないけど、
欲しいものに2万って考えてみたら?」
という言葉が返ってきて。
確かに気に入った筆が2万だったら即買いするなあとか考えて。(生業としているものはわかりやすく投資なので、それと単純に比べることもできなかったけど)
なかなか覚悟が決まらなかったけど、少なくともこの言葉がなかったら買えなかっただろうなと。
白い紙に黒い墨、落款の紅色。
普段そんな世界で生きてるので黒に紅い薔薇も最後まで悩んだけど、色や刺繍は服に詳しい友人や一番身近な姉に相談し、
黒地にアイリスを選びました。
2番目に決まったアイリス。
— せん(chihiro kato) (@123Chir0) April 3, 2019
個人的に一番気に入ってるのはこの子だわ。本当に色っぽくて。
虹の女神イリスの花。
振り返りたくなる美しさと、芯の強さをそなえた女性。
花言葉は「吉報」「恋のメッセージ」#iCONOLOGY pic.twitter.com/wYyR1wEldx
は〜〜〜〜〜〜〜〜〜好き。何度見ても美しい。モデルさんも美しい。
(似合うといいな……)
この1ヶ月色々悩んで色々考えて、服に関するここに書いてない自分のエピソードも色々思い出しながら、やっと出した答えだったので、記録にしたく書いてみた。
もっと気軽に素敵な服を買うことができる未来がいつか私に訪れたとしても、このワンピースを悩んだことは特別な思い出としてずっと残るんだろうな。
❄︎
余談。
購入した時のツイートにせんさんが引用RTでコメントくださって…そこに「墨色のワンピースに」とあって、一人で部屋でわああああああああってなりました。せんさん好き……
もう愛しかない、たくさん悩んで考えて、自分の一着を決めてくださった。ありがとうございます。
— せん(chihiro kato) (@123Chir0) June 16, 2019
墨色のワンピースにアイリスの上品な色気、ぴったりすぎる。 https://t.co/Qraut3Nvc1
黒が好きなんだけど、今度から墨色好きって言おうかな。