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再・住所不定無職日記30日目 帰国

帰国した。
1ヶ月間、文字通り「ぶらぶらしていた」。ほっつき歩いて、気ままに、無責任に、誰にも邪魔されず、もう帰りたいと思うまでぶらぶらしようと決めて、帰りたくなったから帰ってきた。
結果的にマニラ、プエルトガレイ、シンガポール、バラナシ、アグラ、アムリトサル、デリーの3国7地域を旅していた。シンガポールはトランジットなのでご飯を食べただけ。ほぼフィリピンとインドにいた。国内の移動は船、夜行バス、寝台列車がほとんどだけど、国の移動は格安航空を乗り継いだので、経由した空港は9つとなった。

旅をしてきたけど、観光にあまり興味がなかった。観光地まできたから観光名所巡ろうみたいな忙しいのが好きじゃない。むしろ移動の過程が好きだ。どうやって辿り着けるかを調べて、実際に移動してみて、移動中の景色をみて、着いたらご飯を食べようとか充電しようとかそういうのが好きだ。着いてしまうと結構興味をなくしてしまって、数箇所見に行ければいいかなという感じになる。今回はたくさん移動できてよかった。
インドに上陸してみて、改めてインドの広さを実感した。本州の人が北海道に来て、距離感を考慮せずに各都市を短期間で周遊しようとして失敗するあのパターンを身をもって実感した。予想以上に広くて遠くて移動に時間がかかって、しかも鉄道移動が楽しくて、移動し過ぎて疲れたほどだった。

フィリピンでは経済の本を、インドでは食の本を読みながら旅をした。旅をしながらその国のことを実際に外に出て知ってみる、詳しい人に聞いてみる、試したり発見の旅となった。色々首を突っ込んで、フィリピンで初めてノーヘルバイク二人乗りして風がびゅんびゅんして気持ちよくてわーっと叫んでしまう感覚を知ったり、インドでは初めて他人の爪を40人分くらい切ることになったり、変な出来事も多かった。

1月31日の23時に最終出勤し、2月1日に出国して旅をして、27日に帰国。荷解きが終わって、手続き上では昨日2月29日に無事退職した。
3月1日。今日から本当の無職だ。

これから何をしようかと旅の間中考えていた。そういう旅にしたかった。
旅の途中で大学に戻ろうと決めて、インドから説明会を受けて、春から通信制の大学生になることに決めて帰ってきた。編入学で、卒業後は大学院へ進学するのでこの春から4年間は再び学生になると決めた。

今はシラバスを見ながら、スクーリングの予定を調べて、学業に合わせて時間が確保しやすい非正規の仕事を検討している。
できれば裁量労働かリモートが可能な仕事で、大学院に行ってからも続けられるようななんて甘いことを考えていたが、どうせなら瀬戸内芸術祭もあるし住み込みで瀬戸内海で1年くらい働いてみたい気もしていて、揺れている。

やることが決まっているのは結構いいな。お金とか不安は大きいけど、とにかくこっちへ舵を切ると決めてしまうと心が楽だった。

準備をしながら、旅の振り返りをまとめていく。


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