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230623

誰のためでもなかった
他でもない
俺自身のためにやっていた

知った顔して語るんじゃねえ
汚すな 奪うな
これはお前のためにやったことではない
他でもない僕自身のためにやったんだ
勘違いするな
知った面して支配できると思うな

自分は 満たされていると思っていた
そう思いたかった
自分は満たされているのだと
信じたかった

本当は空っぽなのに
何も持っていなかったのに

僕は才能はなかったけれど センスがあったのだと思う
それを勘違いして
自分は才能があるのだと
そう思い込んでいた

けれど
ホンモノは違った
僕はそれを 与えられているわけではなかった
センスは磨いて伸ばすものだったのに
僕はそれをしなかった

それだから僕は空っぽだった
何のアビリティを持っているわけでもなく
ただ
放って置かれたセンスだけが
錆びついて
固く固く それを引きちぎるには
とうに痛く 苦しいものになった

僕自身が選んできた
孤独であることで
そうやって自分のアイデンティティを保ってきたから

最初に宣言したことが 間違いにならないように
机上の空論にならないように
証明してやるために
僕は幸せになるよりも
破滅していくことを
選ぶのだろう

そうやってただ
感覚を 感情を カオスを 納得させるために
納得するように
その感覚が間違いにならないように
そうやってただ
証明していくんだ
それを実現すれば
それは間違いではなくなるから
それは確実に 正解になるから

自分の正しさを証明するために
人は戦うのではないのだろうか

それが人間なのかもしれない

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