code:06 世界

この世界の真実を知ろうとした人間が
今までに一人もいなかったはずなんてなくて
誰しもがこの世界の定理を導き出そうとしたはずだ
そうして名を残してきた人間は沢山いるのに
絶対的な定石を導き出した人間が未だかつていただろうか
 
破壊しては生産するを繰り返している
その破壊は
時に世界の外部から 時に世界の内部から
その大小もまちまちで
どこを世界とするのかで
生み出した枠組みからの見え方も変わる
 
滑稽で愚かで 何かとあれば抗いを繰り返す
この魂が燃え尽きるまで 続く
ごく自然な当たり前な誰もが知っている
 
決めなければ終わりも始まりもなくて
決めたとしても終わりも始まりもない
終わっているように見えるだけ
始まっているように見えるだけ
 
わかったような気がして
無限を知った気になっても
有限で無限を表せない
見えない世界を信じて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?