code:05 救世主殺人

人の役に立とうとして
人の役に立って自分の価値を確かめたくて
人の役に立って自分の存在価値を見出したくて
自分はそこに必要な存在なのだと思いたくて
相手に自分の存在を植え付けたくて
沢山の人が人のことを思って言うから
一人ひとりの意見がいろいろになって混沌として
それでいてみんなして違うことを言うからさ
自己主張が共鳴して増幅してうるさくなって
もとの原型を失ったまま流れてきては
助けたかったはずの人を惑わせることになる
元の想いはみんな一緒のはずなのに
そこにエゴとか欲とか一人ひとりのそういうものが
たとえ微々たるものだったとしても
大量に混ざり合って毒素となって
また一人 人が殺された

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