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2023年9月の記事一覧

どうしたって空っぽなのは
そこが空っぽだって知ってしまったから
裏面を表面にしたら
どうしたって埋められない空白ができた

本当はハッピーエンドなんて嫌いなのに
どうしたって報われないのに
どうして僕は望むの、期待するの
辞めろよ

光は嫌い、人の痛みをわかれないような脳無しは嫌い
無邪気なことはわかるんだけど、悪気がないのだろうことも知っているけど
違うんだよな、そうじゃない、痛いんだ、それが
疎んではない、ただ、痛い

痛い どうしても 光は痛い
その光がたとえ柔らかでも
そうであると知っていたとしても
どうやったって傷むんだ
滲みるんだ

誰も悪くないんだ
みんな必死に生きてるの
だからこそ 滲む劣等感
羨む自分が嫌い
必死に生きている人間を恨もうとする自分が嫌い
そうやって許されようとしている自分が嫌い
僕を傷ませて 殺して

朝は来るのかもしれないけれど
「朝は来ないでほしい」って嘆いて
「そうだね」って言える人でありたい
いい顔をして自分を嫌いになるくらいだったら
悪者になって自分が嫌われるほうがいい
ドアの外で待ってくれている人はいるのかもしれないけれど
外に出たくない気持ちはまだ変わらない

ドアの音はしているのに
外に出ないのは僕で
外に出ることを選んでいないのは僕で
それでいて「誰もいない」だとか「孤独だ」とか言って
それは訪問者も減るだろう
それはもうどうしようもないように見えるだろうな

隠してた
嫌われたくなくて
というか
それしか生き方を知らなくて
でもやっぱり人間は怖い 怖いんだよ
だからもう僕には合わない
好きな服と似合う服は違うから

こんなの見世物じゃないから
光のもとでは痛すぎてみてられないんだろう
でもこれが僕のリアルだ
それならやっぱり隠すしかなくて
繕うしかない 光になりきらなければいけないのなら
嘘で流すしかないんだ
僕は光にはなれないから なりたくないから
怖いから 痛いから

でもここで紡いだ言葉たちは僕の本心だから
だから好きなんだろうな
捨てることなくなんだかんだ続けてる
初めは吐けなかった言葉も
こねくり回していたものも
素直になった 話せるようになった
僕が僕を積み重ねたことだから
ここでのことは自分を信じられる

僕が、捨ててきたんだ
僕が全部消してきた
僕が何もかも 嫌になって
何もないって拒絶した
全部僕が選んだこと
既に僕はもう選んでる
思考よりも先に行動している
感覚はもう決まってるんだ
どうしてって言われても、わからない
なんて言えばいいか
どんな顔をすればいいのか
本音はない

今まで僕に与えてきてくれた人って
どっからその原動力来てるんだろうな
どっからそのパワーとかエネルギーを得てるんだろうな
僕は何も持ってないし何かを与えられることもない
人間だって怖いし
僕はどうやって返せばいいの
僕は何が与えられるの

今まで人間を舐め腐っていたから
本音で人に語ったことなんてなくて
テキトーに生きてればいいって思ってたんだ
そうでしょ? そうやってのらりくらりと生きてれば
何となくの幸せを「誰か」がくれるって
そう思ってた
いつも与えられてきたから
与えられていたから

いいよ、早く殺せよこんなカス人間
サイテーだって蔑んで
楽にさせてくれ 僕を

なんてそれも傲慢だって思うけど
僕は弱いから
これだけバカなことしかできないから

人の優しさに触れたら
人間が怖くなった

光に触れたら
虚勢が崩れた

繕っていたのに
僕は何を望む?