🎀アル中メンヘラえぬてゃん🎀最終話

本当は「ぼくのたいせつ　よにんめ」を書くつもりで下書きに書き溜めていました。まだ完結しない話。でももうそれすら辞めてエピローグで終わろうと思います。

疲れちゃったから。
希望が見えなくなったから。

ぼくは今までずっと誰かに依存して、生きる意味や理由、なんなら生き方すらその相手に頼っていました。自分のしたいこととか、自分の夢とか将来とか、考えることを避けて。"好きな人のために生きている"と言えば聞こえはいいけど、蓋を開けてみれば弱い自分が現実逃避しているだけでした。

いつからか"応援=体を売ること"が大前提になっていました。恋は盲目だというけど、女の子は沢山の大切なものを失いすぎていると思います。周りの友達も、そしてぼくも。

30歳以上も年上のおじさんに素肌に触れられること、
なんの躊躇いもなく脱げること、
裸を見られること、
好きでもない人とキスすること、
抱かれること、
もはや悲しいという気持ちすら湧かないこと。
当たり前じゃありません。

もしぼくが、誰かにとって本当に大切で愛している女の子なのだとしたらもうそんなことしていないでしょう。

それでも、ただ生きるだけで辛くて苦しい日常から少しでも逃げたくて、嘘でもいいから甘い言葉に縋りたかった。

でもぼくが縋るその世界は本当に脆くて。
不安定なそれに一喜一憂するのも、信じていた人に裏切られた気持ちになるのも、もう疲れた。

本当は最初からおじさんになんて触れられたくなかったし、体なんて売りたくなかった。"あなたのこと応援してるから辛くないよ平気だよ"なんて強がりたくもなかった。
死にたいって思って自傷したくもなかったし、友達が死んでいくのも見たくなかった。

「いつか幸せになりたいな」
ぼくの唯一の将来の夢でした。

でもどうやらこの場所ではその夢は叶いそうにありません。最後まで頑張れたらまた違ったのかも知れないけど。ぼくにはもう限界でした。

最近は躁と鬱が行ったり来たりして、いつか自分の意思じゃないところで死んでしまうんじゃないかって思うような日々でした。

自分のことは自分で幸せにしてあげなくちゃいけないんだと思います。ちゃんと心を治して、自分の気持ちに嘘つかなくてもいい場所で生きたいです。
お金を払わなくても、好きな人に好かれるような素敵な人間になりたいです。
今は"なんて虚しい人生なんだろう"って思っているぼくが、いつか幸せになれたらなんて高望みかも知れないけど、でも幸せになりたいです。

最後に、こんなぼくと仲良くしてくれた人たちに。
生きていると辛いこと悲しいこと、なんでこんなに重なるのってくらい次から次へとやってきます。
逃げるなとか成長のためだとか大人や先輩は言うでしょう。
でも世界に1人しかいないあなたの心を壊してまで行う価値のあることは、一生に一度あるかないかです。
辛かったらたくさん休んでいいし、限界だと思ったら逃げてもいいです。他人じゃなくて自分の尺度で。
ぼくはたくさん逃げてきました。
それで人生失敗してるじゃんって言われちゃったらそれまでだけど、逃げ道が沢山あることは知っています。
新しい道はいくらでもあります。だから大丈夫。
ぼくと仲良くしてくれた人たちのこれからに、たくさんの幸せと成功が待っているように願っています。
いや、成功はしなくてもいいから元気で生きていてほしいです。今まで本当にありがとう。