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歌詞を読みながら曲を聴く。〜街灯編〜

「はじめに」でこのシリーズ記事を書き始めた経緯について話していますが、街灯の感想だけ見てぇよ!って方は目次から「歌詞を見ながら街灯を聴こう。」に飛ぶと感想から読めます。何卒。

はじめに

 私は曲を聴く時、どうしても音やリズムが先行して耳に入ってくる。この音の流れいいな〜とかリズム感が癖になるな〜とか。歌詞がないゲームミュージックを好きになるのもここから来ているのかもしれない。
 しかし、裏を返せば曲にのっている歌詞の理解が後手になっているという事実もある。新曲が来た時も曲と歌詞を別に捉えてしまうので、聴いた数日後にこの曲のここの部分の歌詞めっちゃいいじゃん!みたいに数日前のTLから置いていかれた人間のようになっている。
 それはそれで考えものだが、逆手に取れば同じ曲から何度も感動を受け取れるということではないか。珍しく前向きな気持ちからこの「歌詞を読みながら曲を聴く。」シリーズが出来た。続くかはわからん。完全に私の気分でやるので…ということで今回は最初のツイートで触れた街灯を。

歌詞を読みながら街灯を聴こう。

『遠回りの今日の午後はいつもと変わらずに』
『時計の音に押されて僕は今日も動き出すんだ』
 いい………(突然の語彙力皆無)
 もうここから岩沢厚治の文の味がする。ベロベロ舐めたいぐらい味する。美味しい。
 この曲はかの有名な夏色と同じアルバムに入るぐらい初期の曲なのだが、もう岩沢厚治の成分がたっぷりなのである。この歌詞美味しい。

 そして一番二番で対になってるんだなこの歌詞!!?一番だと雨を待ち続けてるけど二番になったら歩いてるし…前にだけ進もうと思ったって言ってるし……そういう対になる歌詞好き………(告白)
 …と言ってたら最後にちゃんと『昨日』と『明日』の対になっているように見える部分があったのでもうこの曲における満足値が完全に限界を超えました。ありがとうございます。

 そしてちょっと戻って二番の始めの部分、
『ひび割れた街灯がこの雨のしずく 照らし出すその前にこの感情洗い流してくれ』
 ここの歌詞が本当に好きだ。わけを紡ぐ言葉が見つからず説明出来ないのがなんとも歯痒いが、自分が岩沢曲に向ける「歌詞の意味は完全に理解出来ないが何となく分かるし好き」の頂点がここにある気がする。
 ここの部分だけめちゃくちゃ頭に残ってるし、街灯と言われるとサビよりもこの部分の歌詞が先に出てくるぐらいである。数年後の自分もきっと好きだと思うので、とりあえず自分とこの歌詞を肴にして酒をのみたい。なんか突拍子のないことを言っているが、そのぐらい好きということで。

おわりに

 …というふうに歌詞を読みながら曲を聴いてみた。目と耳から来る情報を読んで考えようとするとどうしても頭がパンクしそうなので曲巻き戻しや停止を活用したりしたが、感想としてはとても楽しかった。歌詞にスポットライトを当てて曲を聴くのは新曲の断片を耳で聴いて書く時以来だったのでとても新鮮でとても楽しい…になった。このシリーズはこれからも続けていきたいなぁ。

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